アイドルタイムプリパラ

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アイドルタイムプリパラ
9

夢を夢見るユメ少女は神アイドルになれるか?

自分は何者なのか、何をしたいのか、何が得意で何が苦手なのか。
別に履歴書を書く為ではなく、ふとした時に思い、いつまでも気になってしまう事。
子供の頃に抱いた「未来への憧れ」や「将来の夢」をいつの間にか見失い忘れてしまった大人にも見て欲しいアニメ。
それが「アイドルタイムプリパラ」です。
女の子だけが手にできる「プリチケ」と呼ばれる入場チケットを介してバーチャル空間「プリパラ」内に入り込み、アイドルにチェンジしてライブを行う事が出来るというのが前作「プリパラ」でストーリーが進行する世界ですが、
「アイドルタイム~」の主人公・夢川ゆいの住むパパラ宿では女子のプリパラ参加は学園で禁止されライブが出来るのは男性のみという環境で、それでも尚、ゆいは「夢いっぱいのアイドル」になりたいという『夢』をあきらめきれずにいました。
そこにパパラ宿のプリパラを盛り上げるため転校してきたパラ宿の女の子・らぁらと出会うことで彼女の旺盛過ぎる妄想力がパパラ宿の人々を巻き込み、いつの間にか将来への夢をなくしたスポーツ少女・虹色にの、気弱で引っ込み思案の中学生・幸多みちるの2人を巻き込み、その勢いは女子のプリパラ参加を学園長に認めさせやがてにの・みちると3人でアイドルグループ・マイドリームを結成。
前作譲りのナンセンスギャグと美麗なCGを駆使したライブ感満載のストーリーは、プリパラのライブに必要なアイドルタイムを司る精霊・ファララにそっくりな黒い精霊ガァララと妖精パックが起こす騒動が実はパパラ宿の女子がアイドルになりたいという「夢」を無くす直接の原因であり、延いてはプリパラそのものの歴史、そして存亡を揺るがす脅威となる展開は若干駆け足気味ではあるものの、ゆいたちのライブによってガァララやパックが「どうありたかったのか」を思い出し涙するところはこちらも謎の感動を覚えます。