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仮面ライダー最大の問題作、再び。
仮面ライダーシリーズに於いて、異色を放っていた作品がありました。その名も「仮面ライダーアマゾン」
そして、平成の世に再びアマゾンが蘇りました。
とある製薬会社が開発したアマゾン細胞を宿した約4000人が、事故によって街に放たれてしまうところから物語は始まります。
はい。だから作品のタイトルは「仮面ライダーアマゾンズ」と、複数形になっているのです。
ライダーシステムによって仮面ライダーとなったふたりのアマゾンが主人公です。
ひとりは、製薬会社の職員だった男。アマゾンを一体残らず狩ることを目標に戦っています。
そしてもうひとりは、製薬会社の社長の息子として育てられた男。ですが、自分の中に宿るアマゾンの血に逆らえず、家を飛び出して本能のままに戦います。
人間とは何か。アマゾンとは何か。そして、仮面ライダーとは何か。
平成仮面ライダーブームに一石を投じた問題作(最大級の褒め言葉)です。
なぜ問題作かというと、ライダーとアマゾンの戦いが、残酷だからです。腕が飛ぶ、胴体真っ二つ。それくらいの残虐行為は序盤で出てきます。まさに命をかけた戦い。死にものぐるいで生きていきたいのは誰もが同じこと。それなのに、アマゾンだからという理由だけで殺そうとするライダーと、アマゾン側の考えに共感してゆくライダー。二人の戦いの果てに見るものとは…。必見です。