リアム・ギャラガー

リアム・ギャラガー

リアム・ギャラガーは1972年9月21日生まれ、イングランドマンチェスターのバーネイジ出身のミュージシャン。本名はウィリアム・ジョン・ポール・ギャラガー。オアシスやビーディ・アイに在籍しリードボーカルを務めていた。「Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第11位に選ばれるほど偉大なミュージシャンである。1990年代のブリットポップ・ムーブメントにおける中心的人物として、音楽だけでなく奔放な言動や不遜な態度などでも注目を集めた。しかし子煩悩であり、父親になってからはロックンロールを放棄したと話している。
リアムはストーン・ローゼズのライブを見たことで音楽に目覚め、学校の友人や兄弟と共にオアシスを結成する。しかし2009年に兄弟喧嘩が原因でバンドは事実上の解散状態に。残されたメンバーで新たにビーディ・アイを結成した。ビーディ・アイはバンドとしての活動は低迷し、2014年に解散。リアムはその後、2017年にソロシンガーとしてデビューを果たす。

圭之介のレビュー・評価・感想

リアム・ギャラガー
10

力強く優しいみんなの兄貴

リアムギャラガーは、2009年に解散した世界的人気を誇るイギリスのロックバンド、Oasis(オアシス)の元シンガーである。シンプルなアコースティックギターの弾き語りに、温かいバンドサウンドを加えた耳馴染みの良いサウンドとしゃがれた温かい歌声が持ち味の歌手である。
若かりし頃はフーリガンをやっていたり、実兄であるシンガーソングライターのノエル・ギャラガーの新作音源が出る度にSNSで酷評をしたりと、毒舌で破天荒なイメージがある。しかし人一倍、母国愛や地元愛が強く、地元マンチェスターで、米国歌手アリアナグランデが公演中にテロが発生し、犠牲者追悼のコンサートを行った際は自らの危険を顧みず出演を快諾したり、事件等で傷ついた聴衆の気持ちを救うためならば、かつて敵対関係にあったグループの公演(Foo Fighters主催のCal Jam)に協力するなど人間味溢れる一面が魅力である。
兄弟喧嘩等におけるユニークな立ち振る舞いから、日本のネットニュースでも頻繁に登場し、お茶の間では「面白いイギリス人のおじさん」というイメージがある。しかし歌手として地道な鍛錬を重ねる実力は本物である。まずは手軽に始めることが出来る音楽配信アプリ等で彼のアルバムを楽しんで欲しい。