私、能力は平均値でって言ったよね! / のうきん

私、能力は平均値でって言ったよね! / のうきん

『私、能力は平均値でって言ったよね!』とは2016年よりFUNAが連載を開始した日本のライトノベルおよびそれを基にした漫画・アニメ作品である。公式略称は『のうきん』。異世界に転生することになった女子高生が望んだのは「平均的な能力」で平凡に生きること。しかし転生特典として授かった能力は、全生物の最大値と最小値の平均、最強の古竜種の約半分であった。「普通の女の子」を望む少女が、強すぎる能力と便利すぎる魔法を隠そうとするが故に巻き起こすドタバタの冒険ファンタジーとなっている。

tosetose4のレビュー・評価・感想

私、能力は平均値でって言ったよね! / のうきん
9

女子だけで結成されたパーティーを題材にした異世界物。主人公のチート過ぎる強さも必見。

「小説家になろう」において2016年1月より連載開始されたWEB小説で、後に書籍化、漫画化、アニメ化もされています。
現実世界において主人公の女性が交通事故に遭って亡くなってしまい、その魂が異世界へと転生される…と、内容的には最近流行っている「異世界物」なのですが、最大の特徴が

「主人公があまりにもチート過ぎて、最強クラスの戦闘能力を有している」
「女子だけで結成されたパーティーを題材にしている」

という点です。
何故主人公がチート過ぎる能力を得てしまったのかというと、主人公が異世界に転生する際、神から今後どうしたいのかを問われた際に、

「平均的な能力になった上で、静かに異世界で余生を送りたい」

と願った事で、

「異世界における最強の神々と最弱の魔物の平均値を参照にされてしまった」

という理由から、並の人間を遥かに凌駕するチートになってしまったとの事。
その辺の設定も中々面白いと思いました。
主人公以外のパーティーメンバー3人が、なまじ平凡な能力しか有していない(後に主人公が施した猛特訓のお陰で強くなりますが)というのも、主人公の強さ、チートさを上手く引き出しているのではないかと思います。

ただ中盤に少しだけ心が抉られるような、キツめの描写がある点にだけは注意。
物語は常にギャグテイストで進むのですが、苦手な人によっては気になるかもしれません。
また惜しむらくばこの作品が、dアニメストアで放送されなかった事が残念ですね。本当に面白い作品なだけに実に勿体ないと思いました。