きらきらひかる

rhmtdw6のレビュー・評価・感想

きらきらひかる
7

ドラマとは違うけど。

昔ドラマでしていた『きらきらひかる』の原作漫画です。
ドラマとはちょっと設定とか違うのですが、こちらの『きらきらひかる』もとてもおもしろいです。
主人公は大阪の女の先生でとてもかわいらしいです。
すぐに人に感情移入しちゃうのがよくないけど、死者に対してすごく真摯ですごく素敵でした。
すごく小さなことでも見逃さず、そこをきちんと調べて、最後に言いたいことを聞き取ってあげようとしているところがいいなと思いました。
ドラマだと他に何人も医師が出てきますが、漫画の方は1人の医者が主役でほかの医者は出てきません。
あとは、彼女に惚れている刑事さんとか、ほかの大学の先生が準レギュラーっぽく出てくるだけです。
みんな、個性的でおもしろいです。
お話も大体1話完結で読みやすく、どういうオチなんだろうとドキドキします。
これくらいのことでこんなことがわかるんだと興味深いし、医者もの、刑事もののどっちの要素も見られる感じです。
好きな話はたくさんありますが、ドラマにも使われていた、震災の際、一緒に死んでいた親子の話が好きです。
一度はこじれた関係でも、やっぱり母親のことが忘れらなかったのかなと切なくなりました。
震災の時は行方不明者もたくさん出たし、死者の思いを読み取ってくれる、こういう医師が必要だなと思いました。