フリオ・イグレシアス / Julio Iglesias

sigM1のレビュー・評価・感想

フリオ・イグレシアス / Julio Iglesias
10

魅惑の人物

フリオ・イグレシアスの魅力は何といってもハンサムな顔立ちに、甘い愛の歌を歌うことにあります。ビギンザビギン、黒い瞳のナタリーなどラテンのナンバーを歌う彼の姿は世界中の女性の心を惹きつけて止みません。特にそのスペイン語の歌詞を和訳するとこんなに激しい愛の歌は日本語では照れくさくて歌えないといえるぐらいの物です。ナタリーはフリオ・イグレシアスのベスト10に入る名曲です。やはりスペイン語版で歌っている歌が一番良いです。その甘い歌声はたとえスペイン語が解らなくても聞き惚れてしまうぐらいで、男性ファンでさえメロメロになってしまうほどです。
そして、私は高校生からフリオ・イグレシアスの曲を聞いていますが、ラテンナンバーの古典から新曲までどの曲も愛にあふれているのです。そして、ナタリーの愛ゆえの悲しみを歌わせると彼の右に出る者はいません。そうかと思えばビギンザビギンのような陽気なナンバーまで彼の甘い歌声は留まるところを知りません。
彼は青年の頃サッカー選手を目指していましたがケガで挫折し、その時にギターに出会いリハビリとして歌っていました。そしてコンテストに出場してその後、世界中に愛の歌を響かせることになったのです。彼の声は甘く切なくノスタルジーにあふれています。それは、ラテンの古典曲がただ単に優れているからだけではなく、彼が歌うことによってさらに哀愁を増したのです。彼はサッカーだけでなく法学の大学も出て溢れる才能があるなか、あえてラテンの歌を歌うことに決めたのです。その選択は正しく、世界中のファンが彼の歌う姿に憧れ、想いを寄せています。彼は彼独自の世界をラテンミュージックの中で確立し今では息子たちがその後を継いで歌手として歌っています。