彼女は最期まで。
小説から映画化された作品です。
膵臓の病気である山内桜良と、彼女と同じクラスメートである高校生の僕との話。
彼女はまるで、病気という重荷など背負ってないかの様に楽しそうに話します。それに比べ、康体な僕は冷静沈着で、ただただ過ぎ去る毎日を過ごしている様な感じ。
真逆な二人が他愛ない会話をしながら過ごしていくのを見ていて、むずがゆさを感じたり、どこかクスッと笑えてしまったりしました。
もしも自分が僕であったなら、膵臓に病気を抱える彼女に何も声を掛けてあげられそうにないと思いました。きっと勇気が出ないと思います。だから2人は凄いと思いました。
私はこの作品を映画館で観たのですが、開始10分位で隣にいた男性が泣いていました。私自身も涙無しでは観られなかった話でした。病気を抱えている彼女が病気以外で命を亡くすはずがないと、僕も視聴者である私もどこかで決めつけていました。彼女の終わりがこんなにもあっけなく終わってしまって良いのかと号泣しました。僕の後悔する気持ちがひしひしと伝わってきました。誰にでも突然明日が奪われる事があるのだと痛感させられました。そして、毎日を大切な人や時間と後悔しないように生きていきたいと思いました。