結城友奈は間違いなく勇者である
これは「勇者」に選ばれた少女達のバーテックスとの戦闘と、彼女達の日常を描いた作品です。
主人公の結城友奈、親友の東郷美森、部長の犬吠埼風、風の妹の犬吠埼樹の4人は、人々の役に立つためにさまざまな活動を行うことを目的とした「勇者部」に所属しています。
そんなある日、突然アラームが鳴り響き、神樹が作る樹海へ飛ばされます。そこで風から自分がこの世界を統べる大赦から派遣された使者であること、勇者部は勇者適正を持つ者を集めた集団であることを聞かされます。
バーテックスと呼ばれる敵が神樹に到達した時、世界は滅亡すると伝えられ、最初は困惑していた友奈達は神樹、そして人類を守るために戦うことを決意しバーテックスに立ち向かいます。
大赦から派遣された勇者の三好夏凛が加わり、バーテックスを全滅させることに成功するが、その際に「満開」という勇者の力を開放する能力を使用したため、友奈、美森、風、樹は身体の一部の機能を失ってしまいます。
そんな時、友奈と美森の前に元勇者の乃木園子が現れます。そこで「満開」の代償として自らの身体機能は供物として神樹に捧げており、治らないものであると伝えられます。それを聞いた友奈達は…。
ここから物語は佳境を迎えます。少女達の戦いの行方をぜひその目で見届けてほしいです。
変身シーンは美麗で、コスチュームや武器は美しさ、可愛さ、強さを兼ね備えており、キャラクターの個性が輝いています。1話の友奈の特殊変身が彼女の決意を表しておりとてもよかったです。
アクションシーンは迫力もあり、キャラ、武器による戦い方の違いがよく描かれており、少女達が勇敢に立ち向かいバーテックスを倒していきます。
「満開」による身体機能の喪失を知った後のそれぞれの戦いへの想い、向き合い方は共感できるものがあり、彼女達の戦い方を見届けなければいけないという気持ちにさせられます。
彼女達の絆、勇者としての決意、それぞれの想いにとても感動します。
「結城友奈は勇者である」のとおり、結城友奈は強く、優しく、そして間違いなく勇者でした。
この作品に出会えてよかったと思えるような素晴らしい作品でした。
同シリーズの「鷲尾須美の章」の視聴もおすすめします。