私の中では最高。
現代版キョンシーのトレイラーを見て、制作に清水祟を招いているあたり呪怨的なホラーなのかとワクワクして視聴してみたが、私の期待をいい意味で裏切ってくれる良作だった。
嬉しさ相まって早速、他の方のレビューを探してみると、ラストのオチが気に入らないや、旧作に比べてギャグがないや、陰惨で報われないストーリーが嫌など言われ様は散々だった。だが、皆口をそろえて「よくあのキャストを揃えた」といっていた。
気になって調べてみると主役のチン・シウホウ、彼を助ける道士アンソニーチェン、死への恐怖から妖術を使用してしまう道士チャンファット、キョンシー役をリチャードン主要キャストの全員が霊元道士の出演者だったことに私は驚きました。
すると、監督のキョンシーへの愛がなんとなく伝わってくる不思議。調べる前と調べた後じゃあのラストへの思いも変わってしまうから面白いですよね。
監督は正に現代にキョンシーを蘇らせ、ラストを主人公が見た走馬燈の幻の一つだったことにすることで「俺のキョンシーはここまでだ。君たちのキョンシーを見せてくれ」と言っているのでは無いかと妄想してしまう。まぁ、もしかしたらあの大怪我からの復活は無理じゃね?とか、どう考えてもこの後マンション閉鎖じゃね、とか収拾つかなくなった脚本家の投げ出したエンディングなだけかもしれないのだけど。