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仮想現実の世界を舞台に繰り広げられる大冒険
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督のSF大作です。
本作は現在普及しつつあるVR(バーチャルリアリティ)を題材にした作品。
退廃した未来の世界で、現実逃避行動に使われていた仮想現実の世界を舞台に繰り広げられる大冒険が描かれます。
仮想現実世界「OASIS」では、使用者がなりたいと思ったアバターに自在になれるという設定となっていて、バットマンやロボコップ、ジェイソン、そしてキティちゃんといった日米有名キャラクターを大挙登場させた事が大きな話題になりました。クライマックスではガンダム対メカゴジラといった文字通りなんでもアリな対決も実現していますが、これ等はあくまで仮想現実世界のアバターで、所謂キャラクター共演ものとは若干異なる印象となっています(あくまで姿だけ借りている)。よく目を凝らさないと見つからないキャラクターもいたりしますので、元ネタの熱狂的なファンは多少過剰な期待をしすぎると肩透かしをくらう印象はあります。
とはいえ、後に到来するかもしれないVR世界への危惧や現在のネット社会への警鐘など、スピルバーグ監督作らしいメッセージ性が強く込められた作品である事は間違いありません。