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アメコミヒーロー映画感想
2011年に公開されたアメコミ原作ヒーロー映画で、MCU初期にあたる4作品目。
以降『アイアンマン』、『キャプテン・アメリカ』らと並ぶ同シリーズの看板キャラとなるマイティ・ソーの実写デビュー作品となります。
神の国アスガルドの王子ソーは、その傲慢さから父オーディンによって地球に追放される中、義理の弟ロキは兄ソーの抹殺を企て…といった流れで、地球人との出会いでソーが優しさに目覚め、真のヒーローになっていくまでを描いた作風となっています。
アベンジャーズ以降のロキはどこか憎めないネタキャラみたいな扱いが増えていきますが(笑)、流石にこの時点では兄ソーへの愛憎入り混じった複雑な心情を持つヴィランとして描かれ、(『エンドゲーム』で死亡?したとはいえ)ソーとロキの兄弟対決という意味では本作が最も顕著に描かれていた印象です。(実写デビュー1作目なので必然といえますが)
一方でソーが成長するきっかけを作った地球人の恋人ジェーンは、役者の都合があるとはいえ、後の『バトルロイヤル』でさらっと別れたことになってしまったのがなんとも残念な形になりました。
公開前はソー役のクリス・ヘムズワース氏もまだ駆け出しの役者でしたが、本作のヒットで見事ブレイクし、まさにソーがアタリ役となったといえるでしょう。