幼女戦記 / Saga of Tanya the Evil

幼女戦記 / Saga of Tanya the Evil

幼女戦記(ようじょせんき)とは、カルロ・ゼンによるライトノベル・オンライン小説および株式会社NUT制作のアニメーション作品。
第一次、第二次世界大戦中のヨーロッパの情勢によく似た、魔法と科学が息づく異世界が舞台となっている。この世界に日本人のサラリーマンとして生きていたある男が「幼女」として「帝国」と呼ばれる国に転生し、「帝国」の魔導士として「協商連合」や「連邦」などの敵と戦っていく。

lavson2458のレビュー・評価・感想

幼女戦記 / Saga of Tanya the Evil
10

中毒性がヤバい

タイトルからロリ物を連想し、敬遠する人が多いです。しかし、内容を見ると全く違います。
主人公は、魔法の存在する異世界にTS転生した元サラリーマン。自称神の怒りにふれ、「全く違う世界で、違う性別で苦労しろ」とTS転生させられます。
戦時下のドイツをモチーフにしており、戦闘描写が大半を占める本作では、展開される作戦、銃器装備品、航空機、戦車、外交戦などなど歴史好きやミリオタが反応しやすいネタが散在していて、戦闘描写もさることながら軍略上極めて重要な作戦立案部分(事前)や事後処理にも触れており、みどころの一つとなってます。
別にこの分野に詳しくなくても、本物に近いものが提示されることで、迫力だったり、知能戦の巧拙だったり、シビアな局面だったり、そして戦争の本当の意味での残酷さなど見えてくるものもあるでしょう。
戦争ものが苦手でも“異世界”というフィルターを通す分だいぶ緩和された状態で受け止めることができるかと思います。良く出来た戦争ものって、極限での人間ドラマだったりしますので取っ掛かりとしても本作はオススメです。
異世界での“バトル”というより純然たる“戦闘”の趣きです。ターニャはのっぴきならない事情がある人なのですが、人物焦点よりも“戦闘”の印象が強いです。
原作も面白いですが、アニメの声優も素晴らしく、特に主人公のターニャ・デグレチャフ役の悠木碧さんの演技は聞いていて本当に鳥肌が立ちます。