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結構攻めたシーンがあった。
恐竜が絶滅しなかった世界で家族と離ればなれになった恐竜が人間の子どもと、家族のもとに戻る話です。アーロは優しい恐竜で、父が死んだ元凶の少年を恨んで追いかけるけど、結局攻撃することもできず、ひとりぼっちの少年を見捨てることもできず、二人で元の場所に帰ることを選びました。アーロは自分の臆病さを見つめ直し、少年とも絆を深めて成長していったなあと思いました。結構王道のお話だったと思いますが、自然が牙を向くところとか、果実を食べてラリってしまうところとか、ちょっとこれは子ども向け作品なのではないですか?とつっこんでしまう描写も多々ありました。たしかに実際にも熟した果実を食べて酔っちゃった、みたいな動物はいるみたいだけど、あれはどう見ても、クスリやっているようにしか見えなかったです。そういう、ちょっと常軌を逸している(褒め言葉です)演出がある以外は、王道の話で、あまりひねりはない話だったと思います。でも、アーロが変わっていく過程は応援したくなったし、少年とも仲良くなっていって、微笑ましかったです。それに、映像がとても綺麗でした。鉄砲水、森、木、どれもが実写と見紛うもので、これがCGだなんて、CGの進歩はすごいなと思いました。