人喰いの大鷲トリコ

人喰いの大鷲トリコ

『人喰いの大鷲トリコ』(英題:The Last Guardian)とは、2016年12月6日にソニー・インタラクティブエンタテインメントより発売された、PlayStation4用のゲームソフト。開発元はSIEジャパンスタジオとジェンデザイン。『IOC』『ワンダと巨像』を手掛けたゲームデザイナー・上田文人が監督とゲームデザインを担当した。
プレイヤーは「少年」を操作し、人喰いの大鷲「トリコ」と協力して「大鷲の巣」という谷からの脱出を目指す。
本作の特徴は、画面上に表示されるUIがほとんどなく、またレベルやHP、消費アイテムというゲームではお馴染みのものが存在しないという点だ。従来のゲーム要素を排した結果、かつてない没入感が生まれており、そこが高く評価されている。

nae201403のレビュー・評価・感想

人喰いの大鷲トリコ
10

共存できないヒトと大鷲の絆

2018年11月にPlayStation4をフォーマットに発売されたアクションアドベンチャーゲームです。
主人公の少年は見たことのない遺跡で目を覚ます。
体には全身に渡る身に覚えのない模様がついており、少年の傍には大きな獣が寝ていた。
その獣は「トリコ」と呼ばれている人を食べるとされている大鷲ですが、そのトリコは鎖につながれ、更にケガをしているため動けません。
トリコが少年を警戒し、敵対心を表していますが、少年はトリコを繋いでいた鎖から解放し、トリコも警戒を解き、懐いていきます。
少年はトリコと共に、中身のない鎧を倒しながら自分の村に帰るために遺跡からの脱出を目指します。
そして進むごとに自分の体の模様やトリコや遺跡の秘密なども明らかになっていきます。

本作品は、言葉を交わすことができない人と大鷲が協力しながら遺跡を脱出するゲームです。
トリコが思ったように動いてくれないことも多少ありますが、そのもどかしさですら、トリコをペットのように見ることによって愛着が湧いてきます。
トリコを撫でたり餌をあげたりもできるので、本当にペット、あるいは相棒としてプレイヤーの中でトリコの存在が大きくなっていくと思います。
またグラフィックが綺麗なため、トリコの毛並みや遺跡の雰囲気がしっかりと感じ取れ、ゲームに入り込むことができます。