化物語 / Bakemonogatari

化物語 / Bakemonogatari

『化物語』とは、西尾維新によるファンタジー小説、及びそれを原作としたアニメ・ゲームなどのメディアミックス作品である。アニメ版は2009年7月から放送された。主人公・阿良々木暦と、彼に出会った少女たちが織りなす「怪異」に関する物語である。サブタイトルは「メインキャラクター+怪異」の名前で構成されており、「化物語」は「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」「なでこスネイク」「つばさキャット」の5編から成り立っている。

mayuko_takenakaa8のレビュー・評価・感想

化物語 / Bakemonogatari
7

人の知らないところにいる怪異たち

この物語は、主人公である高校生の阿良々木暦が戦場ヶ原ひたぎという女の子を受け止めたところから始まる。その女の子にはほぼ体重がなかったのである。なぜ、このような体になってしまったのか、それは怪異と呼ばれる何かが原因であった。
この作品は怪異と呼ばれる普通の人ではない化け物がでてくる。このアニメの面白いところは、怪異の表現にあるだろう。ただ、単純に怪異を描写するのではなく、それが今までいなかったのに、今はそこにいるのが分かるような演出となっており、とても興味を惹かれる。
また、主人公の阿良々木暦がバトルをしてかっこいいという話ではなく、彼はお人よしで偶然怪異に憑りつかれてしまった男の子が怪異と呼ばれるものに引き寄せられる物語である。バトルではないのでそのようなものが見たい人は別の作品を見るべきだろう。この主人公は困っている人を見たら知らない人でも助けようとするお人よしである。彼の行動は全く合理的ではないが見ていて応援したくなるキャラクターだ。
この作品において外せないのはキャラクターの会話だ。テンポよく会話が進み、そのどれもが基本的に面白い。また、ギャグパートとシリアスパートがはっきりと分かれているのも本作の良い点です。