アシタカがかっこいい。
もののけ姫はジブリの中では珍しく男のアシタカがかっこいい作品だなと思います。
今まではどっちかっていうと、女の子が主役で男は脇役っぽかったから、新しいなと思いました。
村のために、タタリを受けて、村を追い出され、タタリを解く旅に出たって設定だけでかっこいいし、そんな境遇に立たされたのに、冷静でなんて大人なんだと思いました。
村の娘が彼にお守りを渡したのもよくわかります。私でも同じ村に住んでたらアシタカに惚れてしまいます。
アシタカはとてもいいやつだし、強いし、最高なのですが、その村の娘にもらったお守りを他の女にやっちゃうところがちょっとなあと思いました。
あれは、女心をわかってないですね。
まあ、村にはもう戻れない境遇だそうですから、別に構わないことなのかもしれません。
もののけ姫であるサンは、狼らと比べると全然弱いのにエボシ様に挑んでいって、なんとも勇ましい女性でした。
アシタカが好きになるのもわかる感じがしました。
お話は自然との共存という大きなテーマでいろいろ考えさせられました。
敵であるエボシ様が悪い女性ではなく、世間から捨てられた人々を守っている、いい人なのがとてもよかったです。
自然を壊す奴らが悪いわけではない、そうせざるを得なかったのかもしれないし、すごく難しい問題なのだということがよくわかりました。
イノシシやサルの化け物みたいなのの造形も素晴らしくて、大好きな作品です。