LUNA SEA

LUNA SEAとは日本の5人組ヴィジュアル系バンド。
メンバーはRYUICHI(ボーカル)、SUGIZO(ギター)、INORAN(ギター)、J(ベース)、真矢(ドラムス)。
1989年に結成し1992年にメジャーデビュー、2000年に「終幕」という形で解散。2007年に1度限りの再結成から2010年に本格的再始動「REBOOT」を果たした。
元々は狂気を意味する「LUNACY」という表記だったが、メジャーデビューするにあたり月と海を示す「LUNA SEA」に表記を変えた。
1994年にノンタイアップによる初のオリコン1位を獲得すると、1995年に初の東京ドーム、1999年に10万人ライブを行うなど、セールス的にも90年代を代表する成功を収めた。
音楽的には当時のヴィジュアル系の潮流にあったヘヴィメタルを基調とした路線とは異なり、パンクやニューウェーブなどを取り入れた神秘的な方向性を確立し、後のヴィジュアル系バンドのみならず日本のロック界全体に多大な影響を与えた。

ks20mn17gのレビュー・評価・感想

LUNA SEA
7

アルバム『LUV』LUNA SEAの新時代の幕開けにぴったりな作品

新しい。一言で言うとそんな感想。
全体的にPOPな仕上がりで、彼らの今までの作品とは少し違い、明るく軽い(内容が薄いとは違う)爽やかな聞き心地。ROSIERのようないわゆるキラー曲も収録されており、あれ?と思わせない仕上がりとなっている。

けれども、ハードなロック、従来の重たい世界観、そういったものを彼らに求めて聞いてみると、人によってはがっかりするかもしれない。実際最初は私もそんな中の1人だった。
けれども、過去のLUNA SEAを一度とっぱらって、新しい気持ちで再度聞いてみてほしい。
メンバーそれぞれのサウンド、それらが複雑に絡み合う旋律、飽きさせない新しいチャレンジ。
1曲1曲を聞き終わった後、必ず「次はどんなのがくるんだろう」というワクワク感が生まれるはず。
常に進化をし続ける彼らの、新しいステージへの第一歩を踏み出そうとするようなメッセージのようなものが感じ取れる作品だと思う。

まずは手に取ってみてほしい。POPな中でもLUNA SEAらしさが随所で垣間見え、満足できる作品になっていると思う。
私はLUNA SEA一筋の生粋のSLAVEだが、このアルバムを聴いて彼らの目指す「未来」が見えた気がしている。