親離れ、子離れ
ニモがとっても可愛いなと思いました。片方のヒレが小さくうまく泳げないとなると、お父さんの心配もひと塩でしょう。でも、いつまでも守っていたら世界は広がらないし、ドリーの言った、なにもできないし息子さんも楽しくないというセリフは真理だと思います。親離れできない子とか叫ばれますが、子離れできない親もいて、表裏一体なんだなと思いました。
水槽の仲間たちは、みんな優しくて良い人でした。泡が大好きになったり、ガラスに写る自分を姉妹だと信じてたり、変になってる奴もいて、水槽で飼うことが魚にとって、どれだけストレスなのかと考えさせられました。アニメだし子ども向けだし、そこまで読み取らなくてもいいのかなとも思いますが、なかなか深い話です。
親と離され、海から連れ去られたニモですが、結果、ちよっと逞しくなって良かったです。小学校にも行けて、世界が広がるでしょう。親の役割は見守って、頼ってきたら助けてやる、それでいいのだと思いました。
海の表現がとても綺麗で、CGの絵なのに、グレートバリアリーフというところに行きたくなりました。CGでどれだけリアリティを出すか、そこに拘るPixarは凄いし、だから作品が面白いんだなと思いました。