ソマリと森の神様

ソマリと森の神様

『ソマリと森の神様』(ソマリともりのかみさま)とは、暮石ヤコによる漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ作品。原作コミックはコアミックス(旧:ノース・スターズ・ピクチャーズ)のウェブ漫画配信サイト『WEBコミックぜにょん』上で、2015年から2019年まで連載された。2019年からは作者の暮石の体調の問題で休載が続いていたが、継続が困難になったことを受けて連載終了となる旨が2020年に発表された。2020年にはテレビアニメが放送され、同年にはABEMA PPV ONLINE LIVE「『ソマリと森の神様』新朗読劇(アフタートーク付き)」と銘打たれた朗読劇がオンライン生配信されている。
舞台は異類異形の人外によって支配され、人間が迫害されるようになった地上の世界。そんな日、森を守護するゴーレムは、一人の人間の少女、ソマリに出会った。彼らは少しずつ交流を深めていき、やがて父娘のような関係を築いていくのであった。

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ソマリと森の神様
10

心が温まり、正義とはなにか考えさせられる最高のアニメ作品。

単行本『ソマリと森の神様』のTVアニメ作品で、心が癒され、温まりたい人におすすめのアニメ。

人間が迫害され、“異形”が支配する世界を舞台に森の番人ゴーレムと、ただひとりの人間、少女ソマリが父親を見つけるための旅を描いている。
物語は完全にファンタジーだが、異形に支配された世界観がとても新鮮に感じられる。一つ一つ色彩豊かに表現されている絵と、やわらかく温かい音楽が相まって、その世界観だけでも感情移入してしまう。

この世界でソマリは人間であることを隠して旅をするが、感情のないゴーレムと感情豊かなソマリは実に対照的に描かれ、時にすれ違い、戸惑いながらもお互いを大切に思う心は変わらない。
また人間が迫害され、世界に居場所がないにもかかわらず、ソマリはいつも明るい笑顔で周りを照らし、純粋無垢な心に厳しい現実が突きつけられていく様に胸が苦しくなるが、ゴーレムの全てを懸けてソマリを守ろうする姿や、その周りのモノたちの優しさが、見ている私たちの涙を誘う。

また、旅の先々で出会う登場人物たちも、彼らの中で何かを抱え、誰かを想うが故の行動であることが伝わってくるため、何が“善”で何が“悪”なのか、私たちも改めて考えさせられるストーリーである。