非人道的だった。
殺人の予告ができるなんて、確かにすごく良い社会のような気がします。でも捕まる側からしたら酷い話ですよね。そんな世界になったら怖いです。
あの予言者たちもそんなことをずっとさせられるなんて、そんなの人権問題なんじゃないのか、仕事の休みとかあるのかなどと序盤からいろいろ気になってしまいました。
そして、予防局にいて、システムの見学に来た人に、いやいや大丈夫ですよ的なことを言っていたトムの名が殺人者として挙げられてしまうなんて、なんとも皮肉だなと思いました。この役人か何かの役をコリンファレルがしているのですが、このコリンが劇的に素敵です。マイ・ナンバーワン・コリンといっても過言ではありません。
そこからの展開もいろいろあって、マイノリティ・リポートという題名から、察しはつくけど、それでも思ってたんと違う展開があり、面白かったです。
やはり、スピルバーグはSFがすごく好きだし造形が深くのでしょうね。とても良くできていたと思います。
殺人が完璧に予防できたらそれは素晴らしいけど、やはり無理がある話でしたね。予言ができるからといって、働かされてる人も気の毒です。
こんな未来、来ないとは思いますが、あながち来ないとも言えないところが怖いなあと思いました。