UNTIL DAWN -惨劇の山荘- / アンティル・ドーン 惨劇の山荘

UNTIL DAWN -惨劇の山荘- / アンティル・ドーン 惨劇の山荘

『Until Dawn -惨劇の山荘-(アンティル・ドーン)』とは、ソニー・コンピュータエンタテインメントより2015年に発売された、PlayStation 4用のホラーアドベンチャーゲーム。休暇中に真冬の山荘に集った8人の若い男女。楽しいはずの休暇はやがて恐怖の夜へと変貌し、謎の怪奇現象や殺人鬼が若者たちを襲う。吹雪によって外の世界と閉ざされた状況で、プレイヤーは若者たちの生死を左右する選択を迫られる。

mattyoukilis1のレビュー・評価・感想

UNTIL DAWN -惨劇の山荘- / アンティル・ドーン 惨劇の山荘
10

【PS4】UNTILDAWN ネタバレ有!

バタフライエフェクトという言葉をご存じですか?
これは、「あなたが行った行動1つが、未来に大きな影響を与える」ということです!
例えば、私が夜コンビニに行ったことによって家に泥棒が入ってしまい一文無しに泣 などという感じです♪
私が紹介する「UNTIL DAWN」という作品はあの有名なソニー・インタラクティブエンターテイメントから
2015年に発売されたPlay Station 4のゲームソフトなのですが
このバタフライエフェクトをテーマとして扱っているホラーアドベンチャーゲームです!
つまり、あなたが選択する行動によって誰かが死んでしまうかもしれないんです…!

あらすじを簡単に説明する前に、メインキャラクターの10人をざっくり説明しちゃいます!
10人とか多くて覚えらんねーよ。と思いますが、私が紹介するネタバレには2、3人しか出てこないので
ご安心を♪
(序盤で行方不明になってしまうキャラ)
ハンナ:双子の片割れ。内気な性格、マイクが好きでそのためにタトゥーも入れるという恋愛初心者。
ベス:双子の片割れ。ハンナと反対で勝気な性格。
(プレイヤーとともに悲劇を体験するメインキャラ)
サム:まさに主人公枠。素直で優しく、動物にも優しいがボルダリングが得意というアクティブな一面も。双子とは親友だった。
ジョッシュ:行方不明になった双子の兄。序盤では気遣いのできる優しい青年だったがショックで情緒不安定に。ただただ可哀そう。
マイク:主人公枠2。エミリーが元カノでジェスが今カノという周りに手を出しまくるチャラ男。しかし、いざというときは男らしい第一印象で損するタイプ。
ジェス:本名ジェシカ。金髪ぴちぴちジャージのビッチかと思いきやエッチなことは未経験といううぶな一面も。
エミリー:アジアンビューティー、金持ち、嫌な女。マイクが元カレでマットが今カ?。マットを彼氏ではなく奴隷のように扱う強気な女。
マット:弱気な黒人青年。優しいがエミリーに尻にひかれがち。荷物持ち係。見た目はブライアンって名前そう。
クリス:インテリ系のメガネ男子。お茶目でユーモアたっぷりでみんなの良き理解者。アシュリーが好き。
アシュリー:いい意味でも悪い意味でもザ・普通の女の子。周りに流されやすく、パニクると泣いちゃう系女子。

と、まあこんなかんじです。想像しやすいように皮肉を込めましたがどうですか?
しかもこのキャラ達、実際に存在する役者さんたちがモーションキャプチャという方法で
演じているのです。つまりこの人たちは実際に存在します!!!(胸アツ)

はいでは、あらすじに参りましょう。
10人グループのうちの双子ハンナ・ベスが雪山の山荘付近の崖から転落してしまうという悲劇からはじまります。
(そもそもなぜ崖から転落したかというと、のちに出てくる数人のキャラクターの度の過ぎたいたずらのせいです!)
1年後、残った男女8人のグループが再びその山荘に休暇を過ごしに訪れます。8人の中の双子の兄:ジョッシュの招待によって…
そこからキャラクターたちに悲劇が襲い掛かる!あなたは全員を生存させることができるか?また、惨劇を起こしているのは誰なのか…?

という感じです。恐ろしいですね。
そして早速になりますが、ネタバレと結末についてお話ししたいと思います。
これから話すネタバレは、主人公枠の女の子サム生存ルートについてです♪
まず、序盤で明らかになる犯人Aは兄のジョッシュです。予想はできていましたが、行き過ぎたイタズラのせいで双子の妹を
殺されたと思い込んでいる兄の復讐だったんですね。けれどジョッシュの狙いは皆を驚かして、二人を”殺した”ということに
罪の意識を持ってほしいという計画だけでした。現にジョッシュはメンバーを拘束したり脅かしたりはしますが、
殺そうとはしていません。
7人はジョッシュを捕まえて何もできないように別小屋に閉じ込めてしまいます。(しかしサムはジョッシュの危険を思い、とめますがあえなく失敗;)
そこでみんなは、ジョッシュは妹たちを失ったショックから情緒が不安定になり精神を患っていたことを知ります。
でも!だからと言って脅かされたことに腹を立てて解放はしない一同。(私からしたらジョッシュがすごくかわいそうですが;;)

なのに、山荘の様子がまだおかしい…
そう、犯人は別にいたのです。犯人B、ウェンディゴ!!!
…?ウェンディゴとは?プレイヤー一同ここで?ですね^^;
誰だよという方に簡単に説明すると、ウェンディゴはカナダに昔から伝えられている精霊の呼び名なんです。
人魚などと同じ感じですね。妖怪です。
そのウェンディゴが人間をさらい、その魂を食べていたんです…!
ウェンディゴがみんなを襲い、殺そうとしていたんです!
このウェンディゴについての詳細は、ゲームを進めていると出会うモブキャラのようなおじさんが
教えてくれます。すぐに死んでしまいますのでここでは割愛。
ウェンディゴの存在を知った一同はすぐに閉じ込めていたジョッシュの元へ急ぐもジョッシュは既に姿がありませんでした…
ジョッシュ――――――――――――――!;;;;
時が経って夜明けごろ…一同はウェンディゴがカニバリズム(共食い)によってうまれること、”動くもの”に反応し襲うこと、炎に弱いことを知ります。
救助隊が来るまであと少し…ここから物語はクライマックスです。
残ったメンバーは小屋の中でウェンディゴとの死闘を繰り広げます。
乾燥した空気の中、電球を割り、後はスイッチを入れるだけの緊張のシーン。
動くと襲われるため、プレイヤーである私たちでもドキドキのラストシーン…
(ラストシーンですが、油断するとここまで生存していたキャラクターでも容赦なく死にます;;;)
生存しているメンバーは小屋から走り出て、残りサムだけになったシーン。
サムが走り出すと後ろからウェンディゴが飛び掛かってきて…
危なー―――――――――――い!!!!!私のサムが―――――――――!泣
…すると横からそのウェンディゴを阻止しに飛び掛かってきた別のウェンディゴが。
その腕には、死んだハンナが掘っていたタトゥーが…。
サムとハンナは親友だったのですね。ウェンディゴになると意識もすべて変わってしまうのですが、
親友を守る為に自らを呈してサムを守ったのです。

サムがスイッチをおして小屋から出たとたん小屋バー――――――――――ン!!!!!
爆発して、ウェンディゴともども燃えてしまう…

ここでエンディングになります。
エンディングは生存者一人一人の取調の映像になりますが、
ここはプレイヤーが生存させることができたメンバーのみ現れます。
死んだメンバーは死亡時刻と死亡した時の画像のみ…泣

以上でサム生存ルートです。筆者が体験したのはこんな感じの物語でした…

最後らへんは情報量が多いと思いますが、説明すると、
一年前、転落して即死してしまったベスを空腹のあたり食べてしまったハンナが
共食いによって生まれるウェンディゴになってしまっていたのですね。
この事実は、ゲームを進めているうちにどんどんわかっていきます。

皆さんが気になる全員生存、全員死亡エンドも存在します。
死亡エンドも調べてみましたが、エンディングに特に変化はなくトロフィーがもらえるという
だけみたいですね;

私がこのゲームを通して思ったことは
とにかく表現の仕方がすごい!
選択肢ですべてが変わるので罪悪感や後悔も強い!(物語にのめりこんでしまう)
夜明けまでに起こったことにしては悲劇過ぎるよ~…
って感じですね。一晩で起きたこととは思えない惨劇;
半月くらいどのニュースもこれで持ち切りレベルですよこれ。

表現の仕方、というのは
物語は悲劇ともう一つ、カウンセリングルームで自分がドクターにカウンセリングさせられてる
この二つの物語で作られているんですね。
このカウンセリングタイムでは、あなたの最も不快と感じるものは?や、
この8人のキャラクターの中で最も好きな人、嫌いな人を選ばされるんですね。
そしてここで選んだ選択肢によっても結末や描写が変わるんです!
不快なものが物語上移ったり、好きなキャラクターが死んでしまったり…
とにかくプレイヤーが「嫌だ~!」となるような話になってしまっているように感じます^^;
あともう一つ、作中でジョッシュが精神を病み始める中盤のシーンがあるのですが、
ここではプレイヤーがジョッシュに切り替わり、ジョッシュの見えている世界を体験できます。
死んだはずのハンナ・ベスがゾンビになって「なんで助けてくれなかったの…?」と
襲い掛かってきたりします。自分で自分を責めてしまっているのですね。
まるで自分も狂ってしまったかのような、気持ちの悪い体験を味わえます。(誉め言葉です!!!)

個人的にこの作品は星10ですね!素晴らしい!
「結局ウェンディゴって何なの?」っていう意見もネットで見ましたが、
シリアスな話の中で守護霊を持ってくるあたりぶっ飛んでいて私は好きでした。
科学的ではないので現実味がない話なのですがそんな中自分が入っていけるファンタジー感。
そして何百もあるフラグを回収していけるすっきり感。
ホラーアクションなのに感動してしまう自分が居ましたね。
ただR18なのでグロシーンが多いです。(日本語版は暗転シーンになっていますが何が起こっているのかわからないシーンもたびたびありますね;)
アクションゲームとしては難易度が低めに設定されている気もしました。
私はゲームが下手っぴだからちょうどいいように感じましたけど!!!!
なので私にとってはすごくいいゲームでした^^

ご朗読ありがとうございました!