ダンガル きっと、つよくなる

ダンガル きっと、つよくなる

『ダンガル きっと、つよくなる』は2016年に公開されたインドのスポーツ・ドラマ・伝記映画。監督はニテーシュ・ティワーリーが務める。元アマチュアレスリング選手マハヴィル・シン・フォーガットと、その娘のフォーガット姉妹の半生を描いた作品で、公開直後から高い評価を得る。第62回フィルムフェア賞では作品賞や監督賞、主演男優賞、アクション賞した他、ニュース18映画賞やジー・シネ・アワードなどでも多くの賞を受賞した。
本作はディズニーの製作チームメンバーのディヴァ・ラーオがマハヴィル・シン・フォーガットの娘に関する記事を読んだことで企画された。

NEYMEX_79のレビュー・評価・感想

ダンガル きっと、つよくなる
7

インド発の王道スポ根もの

さすがのクオリティ。

インドの国民的スター、アミールは、きっとうまくいくと同一人物に全く見えない。自分が直接メインで戦う役じゃないのにあそこまで身体を作り込んでくるのは恐れ入る。
しかも中年太りまで再現してるとはかなりのデニーロアプローチ。

序盤の娘達にレスリングの才能があると気づくまでのテンポの速さが気持ちいい。
特訓シーンで娘達の不平不満を歌詞でもろに言う演出は思わず笑ってしまったけど、同い年くらいの女の子にお父さんは娘思いだと言われ心を入れ替えるところから感動的だった。

あの語り手の従兄弟はコメディリリーフとしていい働きしてる。

あとはとにかくレスリングシーンの迫力がすごい。
スローモーションもたまに使うけど基本的に小細工なしでしっかり実際にやってみせてるし、ちゃんとルール説明を丁寧にしてくれた上で勝つロジックを描いてるからカタルシスがある。

個人的にはギータの活躍ばっかでバビータの影が薄くなってしまうのが残念。
あと、いくら何でもコーチがあんな悪どいことはしないでしょう。父と娘2人以外のキャラはフィクションって冒頭で言ってたけど、あれは怒られるんじゃ笑

あとは残りのレスリングやってない2人の娘がなんか可愛そう。