ベルセルク / Berserk

ベルセルク / Berserk

1989年より三浦建太郎がヤングアニマル(前・月刊アニマルハウス)で連載している漫画およびそれらを原作としたアニメ、ゲーム作品。舞台は中世ヨーロッパを彷彿とさせる「剣と魔法の世界」。身の丈を超える大剣“竜殺し”を携えた剣士・ガッツが、超人的な強さを武器に、愛憎劇を経て復讐に燃える様を描く。

hachihitsuji6のレビュー・評価・感想

ベルセルク / Berserk
8

読むと大人も中二病を発症する漫画!

友人に勧められて読み始めましたが最初は「なんかよくありがちな漫画だなー」といった印象でした

主人公の「ガッツ」は大剣・隻眼・義手・通り名が「黒い剣士」
中二要素の中でもありがちな物を詰め込んだような主人公
悪魔をぶった切って孤独に旅するって感じの冒頭のストーリーも最初は少し冷めた気持ちで見てました
テキトーに流し見するかーと読んでると気づけば朝まで一気見してました

面白いのは三巻が終わり『なんで主人公がこんな事してんのか教えたるわ』と言わんばかりに始まる過去編
これが本当にめちゃくちゃ面白い、主人公が最初は大剣使ってなかったり目も手もあって悪魔なんて出てこなくて人間同士の戦いだけで、ちゃんとライバルがいて
過去編だけで三巻から15巻ぐらいまで切れ間なく続くのですがそのまま一巻に話がつながる様になっています

最初は三巻ぐらいまで全然面白くないんですが、過去編読み終わった後にもう一度読むと
『そういうことか』と細かい主人公の発言や行動が理解出来るようになってめっちゃ面白い

主人公はずっと寝ずに悪魔を切り続ける旅をしてるんですが意外と毎回ギリギリの戦いで瀕死になるので動機が分からない間は「復讐?なんでそんな必死なん?」と思ってしまいますが、「そりゃ復讐するわ!グリフィス糞やな!」とめちゃくちゃ感情移入してしまいます

そこからどうやって主人公が過去と決着を付けるのか?がこの漫画の本筋のストーリー

過去編が終わった後もどんどん現実世界が魔界と混ざり合っていき魔法が出てきたりハイリスクハイリターンの呪いの鎧が出てきたりずっと面白い漫画です。

満点ではない理由はコミックがなかなか出ず今のペースではリアルに僕が死ぬまでにストーリーが完結する見込みがないことでしょうか
コミック三巻で出てきたラスボス格っぽい「ゴッドハンド」と呼ばれる5人の魔王?みたいなやつらは40巻を過ぎてもまだ一体も倒されていませんからね!(笑)

アニメ化や映画化もされているので鉄板の作品であることは間違いないので読んだことがない方は3巻までは我慢して読んでみてください!