トランスアメリカ

トランスアメリカ

『トランスアメリカ』(原題:Transamerica)とは、2005年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画。ダンカン・タッカーが監督・脚本を務めた長編映画デビュー作であり、フェリシティ・ハフマンとケヴィン・ゼガーズが主演した。タイトルはトランスジェンダーという概念とアメリカ大陸横断の旅を掛け合わせたものである。
性別適合手術を1週間後に控えたトランスジェンダー女性のブリーのもとに、ニューヨークの拘置所にいる17歳の少年トビーから電話が入る。トビーはブリーが男性として生きていた頃の息子だった。自分に子供がいることを知らなかったブリーは、正体を隠してカウンセラーを装い保釈金を払って彼を引き取り、ロサンゼルスへ向けて共にアメリカ大陸を横断する旅に出る。互いの背景を知らないまま旅を続ける中で、葛藤や絆が芽生えていく様子が描かれる。
主演のフェリシティ・ハフマンによる迫真の演技は高く評価され、第63回ゴールデングローブ賞にて主演女優賞(ドラマ部門)を受賞したほか、第78回アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされた。インディペンデント・スピリット賞やナショナル・ボード・オブ・レビュー賞などでも多数の賞を獲得し、性的マイノリティと家族の絆を温かくユーモラスに描いた名作として広く知られている。

snsck0のレビュー・評価・感想

トランスアメリカ
8

女優が男性役?

トランスジェンダーの男性が、性転換手術を控えたころに、昔の過ちでできた息子と旅をする羽目になるという話です。この男性を映画では、デスパレードの妻たちのリネット役のフェリシティさんが演じていて、ちゃんと男性に見えるし、いつものフェリシティさんではなくてびっくりしました。主人公スタンリー改めブリーは、ほんといろんな過去を持ってて、昔のことだし、思い出したくもないだろうけど、あったことのない息子とのことにけりをつけるため、彼に会いにいってえらいなと思います。で、息子は彼いや、彼女が誰なのか知らないし、自分のためにがんばってくれるし、なんか親近感湧くしで告白しちゃって、みたいなもうむちゃくちゃです。でもそうやっていろんなことに向き合ってる人の姿はおかしいやら、感動するやらでいい映画でした。私が一番、ぐっときたのは、ブリーが性転換手術を受けたあと、号泣するところです。男の部分がなくなって嬉しかったからなのか、息子を作ったぶぶんがなくなったからなのか、男としての今までの人生を思い出したからなのか、いろんな気持ちからの涙だったんじゃないかなと思います。 私も泣いてしまいました。息子も傷ついたし、ブリーも悲しみにくれたけど、やっぱり向き合わないといけないことってあるんだなと感じた映画でした。