空母いぶき

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空母いぶき
7

戦闘と平和の対比が面白い

日本の離島を不法占拠した外国軍隊と自衛隊の戦闘ということで、ガチンコの戦争映画をイメージして鑑賞しましたがそれだけでなく見どころのある作品でした。
専守防衛の枠の中で日本の領土と国民の安全を死守しなければならない自衛隊員たちの奮闘ぶりももちろんですが、たまたま乗り合わせたネットニュース記者、食料買い占めの舞台になった単なるコンビニ店員まで、緊張した戦闘シーンと身近にあるシーンが対比して描かれていることにリアリティを感じました。
個人的には中井貴一演じる冴えないコンビニ店長が、戦争すれすれの戦闘が起きてることすら知らずにお気楽に振舞っているのがコミカルで、厳しいシーンの中で癒されました。
コンビニ店長のストーリー上の大きな役割は無いけれどたまたま書いたクリスマスカードの「世界中みんななかよく」というメッセージが刺さりました。
実際そのメッセージが本田翼演じる空母いぶき艦内のネット記者に届いて、それが空母いぶき艦内で実際に起きている戦闘を国民に知らせる問題提起のきっかけになったというのも泣けます。
もちろん本筋の西島秀俊演じる空母いぶき館長たちの不屈の戦いぶり、佐藤浩市演じる内閣総理大臣たちのギリギリの心理戦も見逃せないポイントでした。