最高に泣ける師弟愛
自分に自信がなくて意思が弱く、自己評価が低いどこにでもいるスケート選手(自称)である主人公の勇利と、フュギュアスケート選手としてレジェンドであり、皆の目標であり憧れの存在のヴィクトル。その正反対にも思える2人が、フィギュアスケートによって出会い、自分には無い魅力に惹かれ合って、お互いに足りなかったものを補い合いながら成長していく様子は、見ていて切なくも純粋無垢な愛を感じます。
見ていて恥ずかしくなるほどお互いを認め合い、大切に思う気持ちがあるのに、うまくいかない危うい関係性にハラハラドキドキします。綺麗な音楽とともに、スケートを滑る選手たちの美しさもこの作品の魅力です。
儚くも美しいスケーティングと、スポーツ、競技としてのシビアさや、難しさ、悔しさといったフィクションだけど、現実と変わらないドラマがきちんと描かれていて、アニメだと思えないくらいの引き込まれるフィギュアスケート世界が、この作品の中にはあります。スケートが好きな人はもちろん、興味がなかった人でも、きっと彼らのスケートから目が離せなくなるでしょう。勇利の色気がストーリーが進むにつれて増していくところにも注目してもらいたいおススメポイントです。