ID: INVADED / イド:インヴェイデッド

ID: INVADED / イド:インヴェイデッド

『ID: INVADED』とはあおきえい監督による日本のSF・ミステリーアニメ作品。2020年1月から3月までTOKYO MX他で放送された。脚本はミステリー作家の舞城王太郎。舞台は凶悪犯罪が増加した現代日本。連続殺人犯の迅速な特定を目的とする組織・蔵は、ミヅハノメと呼ばれる特殊な発明を用い犯人の深層心理が生み出す仮想世界・イドを構築した。元刑事で現囚人の鳴瓢秋人は、名探偵・酒井戸となって、様々な殺人鬼の精神世界に潜るうちに彼らの裏で糸を引く黒幕、ジョン・ウォーカーの存在へ近付いていく。

prikestu56565のレビュー・評価・感想

ID: INVADED / イド:インヴェイデッド
10

新感覚のミステリーサスペンスアニメ

アニメ1話を観たときは、このアニメの世界観や用語を理解するのに時間がかかって楽しむどころではなかったですが、2話目からはだんだんと世界観や用語が分かってきて単純にこのアニメ面白いなと思いました。だって、犯人の残留因子を採取して、その犯人の殺意の思考の世界イドに入り込み、そこに入った酒井戸がかえるちゃんという少女の死の謎を解きながら事件を解決していくなんて、今までのミステリーものにはなかったのでとても新鮮でした。そんな風に犯人の意識の中に入り込んで、犯人がどんな風に殺していてなんで殺人を犯すようになったかを名探偵が探し当てながら謎解きする、そのイドの世界を管理している警察官も一緒に謎解きして、現場の警察官に捜索させて逮捕させるその設定そのものがまさに新しくて好きになりました。酒井戸の過去も妻子とあんなに仲睦まじく幸せに過ごしていたというのに、自分が不在の時に惨殺されてしまうなんて悲しすぎました。それを見てもなお、酒井戸もとい鳴瓢がイドの世界に入り込んで事件の謎解きをしているのか、酒井戸を知っていくたびにもっと彼を知りたくなってくる好奇心も沸き立ってきて本当に面白いです。イドの世界も現実の世界で起きる事件もどれも少し怖いものの、酒井戸が1人の犯人を自殺に追い込んだシーンも怖いものの、このアニメが好きになっていく魅力がたっぷりあります。もっともっとこのアニメを見ていきたいですし、お勧めしたいです。