ムーンライト・ジェリーフィッシュ

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ムーンライト・ジェリーフィッシュ
8

良き兄と残酷なヤクザの顔二面性を表現

藤原竜也さんが主人公の映画。
彼の出演作品はほぼ影がある主人公の役が多く、ダークな役ばかり。
デスノートやバトルロワイヤルやカイジもそうですが、生きるか死ぬかの瀬戸際というところを表現、アウトローなイメージをするのがとても上手い。
さらに弟役の木村了さんの演技もうまい。
発達障害の病気があるだけあって純真で無垢な姿を描くのが素晴らしく上手だった。
こんなに弟思いで真っ直ぐなお兄さんなのに何故ヤクザか?とも思ってしまいましたが、両親を早くに亡くしてろくに教育が受けれない状況で育った環境や、病気で入院費等かさみ効率的に稼ぐという意味でも、ギリギリの生活を意味するためにもこの職業がぴったしくるのかもしれません。
二面性として残酷なヤクザの顔と、弟想いの優しい兄の顔と言う訳ですね。
「明日がくるかもわからないのに」
との台詞もセイジだから言える。
絶望と隣り合わせなのに生きているんですからなのでしょうね。
後半に進んでゆくに連れてこちらも感情移入して辛かった。
そして藤原竜也さんのイケメンぶりに息をのむくらい吸い込まれました。
そしてなにより主題歌が良いです。
ラストで流れて映画に深みを与えていました。
とても素晴らしい作品だと思います。