ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses

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ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
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道徳の教科書は持ったか?いくぞ!風花雪月レビュー

2019年春、ニンテンドーからファイアーエムブレムシリーズの最新作が発売されました。
タイトルは、風花雪月。なんとも風流なタイトルではありませんか。
風は吹き去り、花は散り、雪は溶け消え、月は欠ける。……風流ですねえ。

このゲームのあらすじを簡単に言うと、新任の教師として3学級の中から好きな学級を選び、時には競い合い、時には笑い合い、学級関係なく絆を深めていき、
なんやかんやその5年後に、

選んだ学級以外の学級と戦争をする話です。

正規ルートでは幼馴染として、もしくは親友同士として背中を預け合う仲の二人が、
仲を取り持ってやりさえすれば元の仲の良い親子として笑い合える二人が、
選んだルート、スカウト次第で「既に道は別たれた」とばかりに殺し合う。
戦場に響き渡る、見知った顔の断末魔。

学生の頃3学級で切磋琢磨し、挑んだ模擬戦の会場で、断末魔響き渡る炎の同窓会が始まった時には
「どけ!私がやる!!お前たちはこんな痛み知らなくていいんだ!」と単身突っ走り、見事丘の上で火刑にかかって虚無の顔になったりしました。
(諸事情のため主人公には炎系の罠は効きませんが、他の生徒にはばっちり効きます。そして仕様上、丘の上には生徒が最低一人はいます)

戦争の向こう側、殺す相手の顔、それまでの人生を知ることによって分かる、戦争のむなしさ・悲劇性をこれでもかと味わえます。
道徳の教科書、人の心、そして倫理をフル装備して、ぜひ挑んでみましょう。