さや侍

さや侍

『さや侍』(さやざむらい)とは、2011年6月11日に公開された日本映画である。お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が監督を務めた長編映画第3作であり、第64回ロカルノ国際映画祭や第16回釜山国際映画祭などに正式出品された。ある出来事から刀を捨て、鞘のみを腰に差すようになった脱藩浪人の過酷な運命と親子の絆を描いた時代劇コメディである。
伊香藩を脱藩し、賞金首として娘とともにあてのない逃避行を続けていた浪人・野見勘十郎は、捕縛された先の多幸藩にて「三十日の業」を命じられる。それは、母を失った悲しみで笑顔を失った藩主の若君を1日1芸で笑わせることができれば無罪放免、失敗すれば切腹という奇妙な試練であった。
主演には松本の過去の番組に出演経験のある素人の野見隆明が抜擢され、本人には映画撮影であることを隠した状態で即興的な演出を取り入れて撮影が行われた。
ロカルノ国際映画祭において監督3作目としては異例となる過去作特集が組まれるなど、国外の映画祭やフランスのシネマテーク・フランセーズ上映で注目を集めた。一方、国内の映画誌や批評家間では極端な演出手法や内容を巡って評価が分かれるなど、松本人志の映画監督キャリアにおいて大きな話題を呼んだ一作となった。

miya18a0のレビュー・評価・感想

さや侍
3

30日の業が長い

刀を捨てた侍が、若君を30日以内に笑わせられなければ切腹の30日の業に挑むという話です。監督は松本人志で、主役は人間観察ドキュメント、働くおっさん人形に出ていた野見隆明さんです。野見さんは、もともとサラリーマンで松本人志に見出された人でほぼ素人の人なので、演技は周りが助けるスタイルをとっていて、普通のおっさんが体をはった芸をして、そこが面白くもあり切なくもある作品だと思います。でも、何個も何個も体をはった芸を見せられても正直疲れるし、あまり面白くありません。やっぱリアクション芸はテレビのものだと思うし、映画でやるのは、ちょっと違うんじゃないかなと思います。あと、野見さんがあまり喋らないから、まわりが、こういうことですかとかいうのも説明台詞っぽいし、ちょっとよくないです。そりゃ彼にしかない素朴さとか、あの表情は作り物じゃできないとかあると思いますが、それは役者を舐めすぎだと思います。そういう性格の人を演じるのが役者だろうと思います。あと、オチも私はあんまりでした。結局、最後に芸とは関係ないところで、さや侍の意図とは違う形で若様が笑って助かる→武士のプライドを捨てたさや侍かっこいいってオチのほうがいいと思いました。