色んな愛の形を感じるアニメ
何といってもこのアニメは色んな愛の形を表現していることに魅力を感じます。主人公の勇利は日本のフィギュアスケート選手で、強化選手にも選ばれているが大会ではいい結果を残すことができずにいます。あることから世界のレジェンドで勇利の憧れであるヴィクトルと師弟関係を結び、同名のロシアの選手・ユーリとも切磋琢磨し合い、時には衝突しながら世界の頂点を目指していきます。
このアニメでは、勇利とユーリの演技プログラムが「愛について」という曲を採用し、くり返し再生されることからも色んな愛の形を表現しています。師弟愛はもちろん、家族愛や友情愛、兄弟愛、フィギュアへの愛など、登場人物はそれぞれ色んな愛を抱いています。それに応え、自分の夢を叶えるため、選手たちが真摯にスケートに向き合っている姿には何度も心を揺さぶられます。
また、実際のフィギュアスケートの表現にもこだわりが。フィギュアスケートコーチ監修のもとで演技プログラムも作られており、演技シーンも丁寧に再現し、非常に臨場感あふれたアニメです。
そして作中で流れるオリジナル曲も素敵なものばかり!どれも洗練されていて、サウンドトラックを聞くと劇中のシーンを思い出してより感慨深くなります。実際に、作中で勇利が演技した「Yuri on ICE」は、2018年の平昌オリンピックフィギュアスケートで団体ペアのSPとして滑られています。いろんな愛の形に感動し、フィギュアスケートに対する興味も湧く唯一無二の作品です。