大谷翔平が規定打席未到達でも特例で首位打者になる可能性が!

2016年、規定打席未到達での首位打者の可能性があると報じられた大谷翔平。ここでは規定打席とは何か、過去に二軍で例外規定で首位打者を獲得した選手について、また大谷が首位打者となる可能性を知ったファンの反応をまとめました。

現在、打率 .346の大谷(8月17日終了時点)

大谷は今季打者として61試合出場。261打席、214打数で74安打を放ち、打率.346と好成績。仮にシーズン残り35試合に全て打者として出場し、現在と同じペースで打席に立つとすれば、シーズン410打席、336打数、116安打の成績が見込まれる。

出典: full-count.jp

打撃ランキングの対象になるには、規定打席到達が必要。

規定打席(きていだせき)とは、プロ野球において、リーグが発表する打撃ランキングの対象となるために必要な打席の数のこと

出典: ja.wikipedia.org

NPBおよびMLBにおいて、現在は野球規則10・22(a)により規定打席を次のように定めている。
所属球団の試合数 × 3.1

(小数点以下四捨五入。ただし、2008年までは小数点以下切捨て。)

これで計算すると今年のNPBの規定打席は、
「143試合 ✕ 3.1」 = 443(四捨五入)

大谷が残り試合、今のペースで打席に立ち続けても、規定に到達しない。。

例外規定がある!?

野球規則10・22(a)【原注】には次のような例外規定がある。
必要打席数に満たない打者でも、その不足数を打数として計算し、なお最高の打率並びに出塁率になった場合には、この打者がリーグの首位打者並びに最高出塁率打者となる。

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つまり規定に足りない分を分母に足して、計算上1位になれば首位打者になり得るということ。

メジャーリーグベースボール並びに日本の二軍ではこの例外規定適用での首位打者が実際に誕生しているが、一軍のセ・パ両リーグではまだ例がない

ちなみに日本の二軍の規定打席は、「試合数 ✕ 2.7」

二軍で例外規定で首位打者を獲得した選手

イースタン・リーグ
1972年 - 長井繁夫(ヤクルトアトムズ)
2011年 - 銀次(東北楽天ゴールデンイーグルス)

ウエスタン・リーグ
1970年 - 坪井新三郎(中日ドラゴンズ)
1986年 - 吉川弘幸(阪神タイガース)
1997年 - ジェームス・ボニチ(オリックス・ブルーウェーブ)
2002年 - 川崎宗則(福岡ダイエーホークス)
2006年 - 狩野恵輔(阪神タイガース)
2008年 - 新井良太(中日ドラゴンズ)

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出典: tse1.mm.bing.net

ダイエー時代の川崎

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銀次(楽天)

これを大谷に適用すると、こうなる。

大谷が残り35試合に打者として出場し、打席ペースを守っても規定打席に33打席が足らないが、不足する33打席分を336打数に足して打率を計算すると、打率.314。現在のパ・リーグ打率ランキングでは2位に相当する。

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リーグトップ打率.333のロッテ・角中とは.019差がある。それでも、今後角中が失速すれば、決して逆転不可能な数字ではない。

投手としては、欠場が続いている

右手中指のマメをつぶした影響で登板回避している大谷

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7月10日のロッテ戦(札幌ドーム)で右手中指のマメをつぶした。同24日のオリックス戦(札幌ドーム)で中継ぎ調整したものの、投球フォームが崩れていたことから、その後はブルペンでの投球練習に専念している

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打者としての出場が続き、史上初の例外規定首位打者の可能性が出てきた

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