地球の温暖化によって絶滅寸前だと言われているのがホッキョクグマ。ホッキョクグマは北極の氷の上に住み、そのうえから氷の下に集まる魚を食べにやってくる鳥やセイウチ、アザラシなどを捕まえています。しかし地球温暖化によって北極の氷が減少したことで、食べ物を摂ることができず、広い海の上に投げ出され餓死して減少しています。
ホッキョクグマはもともと夏に氷が少なくなると陸地で生活します。しかし半年近く陸地で生活し、食べ物が不足しても大丈夫なように冬にしっかりと栄養を蓄える必要があるのです。北極の氷が減り、冬に十分な狩りができなくなることはホッキョクグマにとってとても危機なのです。
水族館でも大人気のジュゴン。実は絶滅が危惧されている動物の一つでもあるのです。ジュゴンは人間の乱獲に数を大幅に減らしました。今ではジュゴンの捕獲は世界的に禁止されていますが、海でのジュゴン事故は後を絶ちません。
ジュゴンは南の温かい海に生息している。以前ももっと生息地域も広かったと言われているが、数の減少によってどんどんその範囲も狭くなっている。海の牛と呼ばれ、食用に好まれ乱獲されてしまった。今では乱獲は禁止されたが、温かい海にすむためダイバーや漁師の船との接触事故や後を絶ちません。
人間に近い哺乳類であるオラウータンも絶滅の危機に瀕しています。オラウータンの絶滅危惧の理由は生息する森林の減少です。100年前に比べるとその個体数や生息地域の面積は約80パーセントも減少したと言われています。国が豊かになる裏で、オラウータンの住みかとなる森林伐採が進み、合い続く森林火災も彼らの家を奪っています。
危惧されるようになってから国が保護活動に動き始めましたが、彼らへの脅威は依然止んでいないのが現状です。もともとスマトラ島とボルネオ島にしか生息していない彼らのために、私たちは何ができるのでしょう。
サイの仲間の中でも、一番小型のスマトラサイ。他のサイとは違い、長い毛が特徴です。長い毛を持つサイの仲間の中では唯一生き残っている種類ですが、このスマトラサイも絶滅の危機に瀕しています。
東南アジアに生息しているスマトラサイの数は現在100頭未満と言われています。森林火災や密猟によってほぼ野生のスマトラサイは存在しないとも言われていました。しかし希少種として指定されてからは、積極的に保護や繁殖に尽力されたそうです。最近では40年ぶりにインドネシアのボルネオ島でもスマトラサイが発見され、一部ではこうして保護活動が成功しています。
広く知られる百獣の王、ライオンも絶滅危惧種に指定されています。その理由の多くは生息地域が人間の手によって侵食されてしまったことで、食料が減少し、さらに人間との衝突の末に命を落としてしまうことがあげられます。動物園でも人気のライオンがいなくなってしまうことなど誰が想像したでしょうか?