公開が待ち遠しい「リリーのすべて」

実在したリリー・エルベという画家とその妻を描いた「リリーのすべて」。春の公開を前に抑えておくべきポイントをご紹介します。

デンマークの画家とその家族を描く「リリーのすべて」

次の春に公開となる映画「リリーのすべて」。デヴィッド・エバーショフの小説『世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語』を映画化したこの作品。制作当時から話題となっているこの映画。注目すべきポイントをご紹介します。

1920年代初頭のデンマークの首都コペンハーゲン。イラストレーターのゲルダ・ヴェゲネルは夫のエイナルに女性を描くためのモデルになってくれないかと頼んだ。出来上がったイラストの評判がよかったので、ゲルダは夫をモデルにした女性の絵を描き続けることにした。そうしているうちに、エイナルは女装に興味を持ち始め、ついにはリリー・エルベという名前で女性としての生活を始めた。そして、エルベは前例のない性別適合手術を受けることを決断する。当初、ゲルダは夫の意向を尊重していた。しかし、あるとき、ゲルダは夫はもう自分が愛したエイナルではない別人だと気づいてしまう。そんなとき、エルベは子供時代の友人ハンスと恋に落ちる。ここに複雑な三角関係が成立してしまった。

出典: ja.m.wikipedia.org

主演にはイギリスのイケメン実力派俳優

主演はアカデミー賞男優のエディ・レッドメイソン。実在したリリー・エルベを熱演しました。本作でも役作りを入念に行い、トランスジェンダーの心の葛藤を力強く演じています。女性になりたいと願う男性の心に近づけるよう、様々なことを試し、試行錯誤したとインタビューでは答えています。

もともと入念役作りを行うことで有名な彼ですが、今作でも役作りにとことんこだわっています。「レ・ミゼラブル」で見せたような若い情熱溢れる男性像とはまた違う新しい彼の一面を見ることが出来ます。

初めて性転換した画家と家族

注目したいのは本作が実在の人物を描いたノンフィクションであること。本当に実在した画家の物語が題材とされ、彼は世界で初めて性転換手術を受けた人物となりました。今でさえトランスジェンダーについて理解しようという考えが生まれていますが、その時代にはどれだけの葛藤や反対があったことと思います。私たちはこの映画を通して、リリーとその妻が選択した未来と、その愛の形の意味を改めて考えさせられるでしょう。

物語のでは、エリーという女性が自分の中にいると気付き、エリーで過ごす時間が増えると同時に、夫婦はパリに移住しました。
そこでの産婦人科医との出会いが、この夫婦の運命を大きく変えていきました。原作によるとエリーの妻、ゲルダはエリーの性転換手術後、別々の道を歩んだが、生涯に渡り女性となった夫を愛していた。

リリーはイラストレーターだった妻のモデルとなっています。実際にその著作も数多く残っています。映画を見た後は、グレダやリリーの書いた実際の作品や、グレダが残したこの映画の原作に触れてみるのもいいかもしれませんね。

2016年3月18日全国公開!

映画「リリーのすべて」は2016年3月に公開。本作にて、アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされているエディ・レッドメイン他、実力派のタレントが総力を合せた作品になっています。

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