丸山宗利著
人がやっている行動や、築いてきた社会・文明によって生じた物事は、ほとんど昆虫が先にやっている。狩猟採集、農業、牧畜、建築、そして戦争から奴隷制、共生まで、彼らはあらゆることを先取りしてきた。特に面白いのは繁殖行動。相手と出会うためあの手この手を使い、贈り物、同性愛、貞操帯、子殺し、クローン増殖と何でもアリだ。どうしても下に見がちな私たちの思考を覆す、虫たちのあっぱれな生き方を気鋭の研究者が大公開!
2015年刊行の「昆虫はもっとすごい」も超オススメ!!
木の葉に擬態しているコノハムシなどの有名昆虫も登場するが、一般にはあまり知られていない例や意識していない例ばかり。サムライアリの奴隷の話し、居候の話し、色彩の話し、雌雄の戦略に関する話し、などなど。面白い話題が盛りだくさん。我々はついつい「虫けら」と下に見がちな昆虫だが、本書を読むとそのような幻想がいかに淡いものなのか再考させられる。そして人間もまた本能的には無意識な部分で昆虫と通じることを再認識させられた。
出典: www.amazon.co.jp
昆虫も人間もみな地球の生き物、昆虫のいきざまをみれば人間にも示唆するものがあるはず、という意図で書かれたそうですが、あまりにも昆虫の生態がすさまじくて、とても人間の参考にはならないというか、人間なんて昆虫に比べればかわいいものだと思ってしまいます。
雑学やトリビアではない、ホンモノの学問の奥深さ、ホンモノの学者の執念を垣間見ることができ、感心も得心もした次第です。
出典: www.amazon.co.jp
森上信夫著
著者自身がモデルとなって、家族や友達とプリクラ写真を撮る感覚で、チョウやクワガタムシといった人気の虫から嫌われ者のヤブ蚊までツーショット写真に挑戦。
身近な場所で自然との一体感が味わえる「虫とツーショット写真」の楽しさをユニークな写真で伝える。
ちょっとチャレンジしてみたい。
出来栄えの贅沢を言わなければ、虫とのツーショット写真はけっこう簡単に撮れそうなので、自分でもチャレンジしてみたくなりました。そして、いつの日か、この本に載っているような素晴らしい自撮りショットをものにしたい、と思わせる、夢の膨らむ一冊。
出典: www.amazon.co.jp
川崎悟司著
牧場を経営するアリ、背番号付きのチョウ、ウ●チに化ける虫、宝石みたいなゴキブリ、人面虫など、ヘンな昆虫が勢ぞろい!
フツーな百科事典に飽きた方に!
本文に収められている昆虫は以下の分類によるものです。
・ミューな形の昆虫 17種
・ミューな行動の昆虫 19種
・ミューにどデカイ昆虫 15種
・ミューに奇麗な昆虫 10種
・ミューにヤバい昆虫 15種
・ミューに似ているなりきり昆虫 12種
・ミューだけど身近な昆虫 12種
他の分類はタイトルだけで理解できると思いますが、ヤバいと言うのは人間に害の有る昆虫と人間には害が無いけれど犠牲となる獲物にとってヤバい昆虫が一緒に収録されています。
出典: www.amazon.co.jp
大木邦彦著
虫に興味をもちはじめたこどもに向けて、身近な虫の生態を貴重な写真とやさしい文章で紹介。第17巻はカメムシ。エサキモンキツノカメムシを中心に、カメムシのにおいのひみつや母性行動などをみていきます。
背中にハートを背負ったカメムシ、顔だけ見るとコケティッシュで可愛いカメムシ。ちょっと彼らの見方が変わります!
高家博成著
刊行が古い本ですが、だからこそ自由な内容です。ひげです。ひげに特化した本です!マニアックです!!
安田守著
チョウ・ガの幼虫であるイモムシの入門書。身近な環境で見られる種、農作物などに見られる種、形態・生態が特徴的な種を中心に、チョウ類91種、ガ類135種、計226種を掲載。
2、3巻まで刊行されています。ハンドブックなのでかばんにすっぽり収まりますので、おでかけの際にはいつでも持っていけます!とにかくイモムシが可愛いです。
松橋利光著
「怖い! 」「気持ち悪い! 」「苦手! 」と嫌われがちな虫や蟲やムシ。
見た目や食習慣、質感や触感など独特の生態を美しいビジュアルで紹介しつつ、その理由を自身の嘆きの台詞で語らせる、新しいタイプの生態&雑学の本。
嫌われることの多い生き物たちに、おのれの嘆きや生活事情を語らせる視点の初のビジュアル雑学本。
長谷川英祐著
7割は休んでいて、1割は一生働かない。巣から追い出されるハチ、敵前逃亡する兵隊アリなど「ダメな虫」がもたらす意外な効果。身につまされる最新生物学。
こちらはお疲れムシ好き女子のための著書(だと思っています)
藤田紘一郎著
寄生虫で花粉症を予防できる?ダイエットにも寄生虫が効く?かわいいペットに寄生虫がいる?寄生虫と人類との不思議で楽しい共存関係・利害関係を「寄生虫博士」としておなじみの藤田先生が、楽しくそしてわかりやすく解説!リアルで美麗なイラストと顕微鏡写真で寄生虫の魅力(?)と怖さを、あますところなく再現。
亀谷了著
女子高生のお腹の中に合計45mの寄生虫がいた!?“サナダムシ”ってどんな味!?子供の口から寄生虫が飛び出してきた!?世界初の寄生虫専門博物館「目黒寄生虫館」の名誉館長が、虫たちの暮らしと博物館設立までの物語を、仰天エピソード満載のエッセイに。奇妙だけど、不思議と可愛い虫たちに、貴方の寄生虫観も変わります。