狂人?天才?ひきこもりの偉大な芸術家ヘンリー・ダーガーの脳内王国
貧しく孤独な雑役夫として生きたヘンリー・ダーガー。
死の直前に発見された作品群はアート界のみならず、
世界中に衝撃を与えました。生涯童貞で女性の身体を
知らなかったとされるダーガーが描いた少女たちには、
なんと男性器が付いていたのです。
天涯孤独の老人の部屋から発見されたアート作品
アメリカのヘンリー・ダーガー(1892―1973)は、24歳から60年もの長きにわたって、誰にも知られることなく、発表することもなく、一人で黙々『非現実の王国で』という、タイプ原稿1万5000ページと長巻物のように巨大な大量の挿し絵からなる、壮大な作品を作り上げていた。晩年、身体の自由がきかなくなり、部屋を明け渡したときにその作品は発見されたのだった。
非現実の王国で
アウトサイダー・アートの代表例とされる作品で、「世界一長い長編小説」
とされることもある。
ダーガーは19歳の時『非現実の王国で』を書き始めた。執筆は約60年間に渡り、
彼が亡くなる半年前に老人ホームに収容されるまで、誰に知られることもなく
続けられた。
ダーガーが暮らしたアパートの家主であり、芸術家でもあるネイサン・ラーナーが
ダーガーの持ち物を整理するために部屋を訪れたときに、
300枚の挿絵と1万5,000ページ以上のテキストからなるこの物語が発見された。
300枚を超える挿絵は全てダーガーの手によって描かれている。
巻物のようになっているものも多く長いものは3m60cmにおよぶ。
その多くはストーリーの一場面を描いた通常の挿絵であるが、
中には該当する箇所がみつからない挿画独自のシーンも描かれている。
美術教育を受けなかったダーガーは挿絵を付ける際にゴミ捨て場などから拾った
雑誌・広告などからの切り抜きを多用した。
主人公ら少女たちはしばしば裸で描かれ残虐な拷問や殺戮の対象となっている。
出典: ja.wikipedia.org
映画「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」
孤高のアウトサイダー・アーティスト、ヘンリー・ダーガーの
ミステリアスな生涯と作品世界に迫る異色のドキュメンタリ-。
圧巻は、ダーガーの孤独な現実を伝えるドキュメンタリーと並行して挿入されるアニメーション。
残された「非現実の王国で」の絵の中の要素だけを丹念に拾い出し、2年の歳月をかけて制作され
動き出したヴィヴィアン・ガールズ。ある時は荒れ狂う空の下で陽気にはしゃぎ、
ある時は兵士と戦い、またある時は翼を持った幻想的な生き物に助けられる少女たちは、
ダコタ・ファニングによるナレーションによって命を吹き込まれ、観る者を興奮と
彩りに満ちたダーガーの妄想の世界へと誘う。
出典: d.hatena.ne.jp
ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で
www.amazon.co.jp
Amazon.co.jp: ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で: ジョン・M. マグレガー, John M. MacGregor, 小出 由紀子: 本