厳選!!秋気分にピッタリなミュシャの絵画を5つ紹介

華やかにして繊細なイラストによりアール・ヌーヴォーの寵児としてもてはやされたアルフォンス・ミュシャ。広告にまつわるイラストを生涯作り上げてきた彼は、「秋」をモチーフにした作品や「赤や茶などの秋らしい色合い」の絵画を多数残しています。今回はそんな彼の作品の中からよりすぐりの5作品について紹介します。

アルフォンス・ミュシャについて

(1860年7月24日 - 1939年7月14日)は、アール・ヌーヴォーを代表するグラフィックデザイナー。
多くのポスター、装飾パネル、カレンダー等を制作した。ミュシャの作品は星、宝石、花などの様々な概念を女性の姿を用いて表現するスタイルと、華麗な曲線を多用したデザインが特徴である。イラストレーションとデザインの代表作として『ジスモンダ』『黄道12宮』『4芸術』などが、絵画の代表作として20枚から成る連作『スラヴ叙事詩(チェコ語版、英語版)』が挙げられる。

出典: ja.wikipedia.org

ミュシャは生前から非常に人気の高い画家で、多数の作品をこの世に残しています。
若かりし頃始まった創作の活動、その前半期には広告らしい華やかでチャーミングなイラストを描き、後半期は厳かで迫力のある愛国心に満ちた作品といった具合に、時の流れと共に全く印象の違う作品へシフトチェンジしたことも非常に印象的な事実です。

四季より「秋」(1896年)

4点1セットのうちの「秋」のみ抜粋

赤や茶系の色をベースに菊やブドウの果実などによった季節感を取り入れた作品。
当時流行していた装飾パネルにおいてミュシャの試みた「4点1組」が非常に好評を博し、後の『四芸術』や『宝石』などのシリーズにつながったとか。

モエ・エ・シャンドン(1899年)

世界的に有名なシャンパン・モエ・エ・シャンドンの広告。

『ヴォジョレ・ヌーヴォー』が解禁したり、秋とブドウ酒は切り離せないと言うイメージより選びました。
上のイラストにおいて、右のフェミニンで紅葉した葉や果実を携えている女性は甘口を、左の荘厳で毅然とした金を纏う女性は辛口を表しています。

ウェイヴァリ―自転車

アメリカ発の自転車メーカーながらも欧州にも出店するほど人気のあったウェイヴァリ―自転車の広告。

赤の背景色とベージュのドレスより秋らしさを感じます。
ちなみに月桂樹の葉を携える女性の荘厳な雰囲気は、商品の堅牢さを表しているそうです。

パーフェクタ自転車

当時フランスでも人気のあった自転車メーカー・パーフェクタ社の広告

赤系統のドレス、ベージュの髪色より。
女性の開放的な服装や親しみやすい笑顔は「自転車は楽しい…!!」と言う雰囲気を伝えたかったからだとか。

宝石

左よりトパーズ、ルビー、アメジスト、エメラルドがモチーフとなっている

ベージュ、赤、紫、カーキ色より。
宝石モチーフながら(?)、石特有の硬さよりも柔らかでもの憂げな表情が印象的な4作品です。

まとめ

いかがでしたか?
ここでは紹介しきれませんが、ミュシャは様々な季節やジャンルの美しいイラストを残しています。
ミュシャが気になった方やまだまだイラストが見たい方、ぜひ下記サイトにて解説やイラストを閲覧することをオススメします。

www.salvastyle.com

keeper
keeper
@keeper

目次 - Contents