【アート】「炎の画家」フィンセント・ファン・ゴッホの作品まとめ
オランダ生まれのフィンセント・ファン・ゴッホは近代美術を代表する画家のひとりです。力強いタッチの筆遣いと鮮やかな色彩の画風が特徴的で、後期印象派作家として後世のアーティストたちに絶大な影響を及ぼしています。しかし、生きている間に売れた絵はたった1枚!わずか37歳で自ら命を絶つまで不遇の画家人生を送ったゴッホの作品を振り返ります。
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)はオランダの画家です。作品は、激しい筆遣いと鮮やかな色彩が魅力的です。彼は、27歳から画家を志し、37歳という若さで自ら命を絶ってしまいました。その劇的な生涯と作風から「炎の画家」と呼ばれています。
出典: www.museum.or.jp
フィンセント・ファン・ゴッホは、近代美術を代表するオランダ人作家です。その人気ぶりは、アートが特別好きでなくても知らない人はいないレベル。オランダには、ゴッホ美術館もあるほど。ポスト印象派の代表作家として、後世のアーティストたちに絶大な影響を及ぼしています。日本でも大変人気の高い画家のひとりですよね。
しかし、ゴッホが生きている間に売れた絵はなんとたった1枚だけ!結局日の目を見ることなく、37歳の若さで発砲自殺。現在の人気からは考えられないほど不遇な画家人生を送りました。
『ひまわり』
ひまわりをモチーフとした類似した構図の作品は、ゴッホが南仏アルルに滞在していた頃に盛んに描かれたといわれています。1888年8月から1890年1月ごろに制作された作品。日本でも大変人気の高い『ひまわり』シリーズ。
『パイプをくわえた自画像』
南仏アルルで画家ゴーギャンとの共同生活時代に描かれました。ゴッホの有名なエピソードとして伝えられている耳切り事件の直後に制作されたとされていて、そのため、耳に包帯を巻いています。
『アルルの寝室』
ゴッホにとって大切な空間だった寝室を描いた作品『アルルの寝室』(上)。ゴッホの作品の中でも代表作として広く知られています。東京・新国立美術館で「ゴッホ展」が開催された際、この寝室は原寸大で再現され、展示されました(下)。
『夜のカフェ・テラス』
夜のにぎわいを見せるカフェテラスが描かれた作品。場所は南仏・アルル。ゴッホがあまり黒をあまり使わずに夜空を描いた作品といわれています。
『フィンセントの椅子』
南仏・アルル時代にゴッホが住んでいた家にあった椅子を描いた作品。椅子の上のパイプはゴッホが愛用していたものとも言われています。
『タンギー爺さん』
フィンセントからベルナール宛ての手紙(1888年3月18日)
親愛なベルナール
君に便りする約束をしたので、まず、この地方が空気の透明さと明るい色彩の効果のため僕には日本のように美しく見えるということから始めたい。
水が風景のなかで美しいエメラルド色と豊かな青の色斑をなして、まるで日本版画(クレポン)のなかで見るのと同じような感じだ。
…中略…
おそらく、太陽と色彩を愛する多くの画家にとって南仏に移住すれば実際の利点はあるはずだ。もし、日本人が彼らの国で進歩しつつあるのでないとすれば、彼らの芸術がフランスで継続されることは確かだ。
出典: www.ukiyo-e.jp
日本の浮世絵に影響を受けていたといわれるゴッホ。『タンギー爺さん』(上)の背景には、浮世絵が飾られています。また、親交のあった画家ベルナールに宛てた手紙(下)からも日本への想いをうかがい知ることができます。