サンダーバードのジェリー・アンダーソンの世界

現在、NHKで放送中の「サンダーバード ARE GO」も放映され、世界の様々な国の、広い世代で人気の「サンダーバード」。オリジナルの「サンダーバード」も含め、様々な特撮作品をプロデュースしたのが、イギリス人のジェリー・アンダーソンだ。その代表的な作品6作品を紹介したい。

ジェリー・アンダーソンとは

ジェリー・アンダーソンは、1929年生まれのイギリス人の映像プロデューサー。サンダーバードなどの、「スーパーマリオネーション」と呼ばれる特撮を組み合わせた人形劇のプロデュースで知られる。2012年死去。
ジェリー・アンダーソン作品では、洗練されたメカデザインなどを行った、特技監督のデレク・メディングスや、重厚な音楽を提供したバリー・グレイといった人物もまた有名だ。
「サンダーバード」などの、一連のジェリー・アンダーソンのプロデュースのITC配給作品は、「ITC作品」と呼ばれることも多かったが、語義的には正確ではない。

海底大戦争 スティングレイ

1962年の作品。
原題は「Stingray」。
日本での放送は1964年。
海底安全パトロール隊 (WASP) の原子力潜水艦スティングレイと、地上侵略を企む海底人との戦いを描く、

スティングレイ
WASP の原子力潜水艦第3番艦。主力兵器はスティング・ミサイル。

サンダーバード

1965年の作品。
原題は「Thunderbirds」。
日本での放送は1966年。
大富豪トレーシー一家が、国際救助隊として、スーパーメカで事故や災害から人々を救う活躍を描く。
日本ではプラモデルが爆発的に売れた作品だ。

サンダーバード2号
国際救助隊の大型輸送機。ジェットモグラなどの救助メカを、コンテナポッドで輸送する。とりわけ人気の高いメカだ。

キャプテン・スカーレット

1967年の作品。
原題は「Captain Scarlet and The Mysterons」。
日本での放送は1968年。
姿なき異星人ミステロンと、地球防衛機構スペクトラムとの戦いを描く。主人公のキャプテン・スカーレットはミステロンの力で、不死身となったスペクトラムの隊員。
サンダーバードよりも、頭身をあげたリアルな人形が登場する。

エンジェルインターセプター
スペクトラムの迎撃機。女性パイロットが搭乗する。

ジョー90

1968年の作品。
原題は「Joe 90」。
日本での放送は1968年。
少年ジョー・マックレインが、諜報機関 WIN のスパイ90号として活躍する物語。

マックス・カー
この作品の主力メカ。飛行能力のある車両。

ジョー90(OP・ED)風

それっぽく製作

謎の円盤UFO

1970年の作品。
原題は「UFO」。
日本での放送は1970年。
地球防衛秘密組織 SHADO と、地球侵略を企む「UFO」の戦いを描く物語。
この作品は、人形劇ではなく実写ドラマ。
「新世紀エヴァンゲリオン」に与えた影響は大きいと言われることが多い。

インターセプター
SHADO の迎撃機。月のルナベースより発進して、先端の核ミサイルでUFOを攻撃する。

スペース1999

1974年の作品。
原題は「SPACE 1999」。
日本での放送は1977年。
ITC配給では最後のジェリー・アンダーソン作品。
この作品も、実写ドラマ。
1999年に月の核廃棄物が爆発し、月は地球の軌道を離れてさまよいはじめる。
月基地ムーンベース・アルファのクルー達は、宇宙人などの様々な脅威に立ち向かう。

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