実に深い! 野村克也氏「私が野球から学んだ人生で最も大切な101のこと」心に響く一節のまとめ
現役、監督の両方で、プロ野球に輝かしい功績を残した野村克也氏。野球人生を通して得た人生訓をまとめた氏の著書の中から、心に残る言葉をピックアップしてまとめてみました。
勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし
書の一説:「なぜ負けたのか、どこに問題があったのか、それを必死になって考え、勝利に転化することを心がけてきた。それこそが弱者の兵法の真骨頂である」。
何か神風が吹いたかのようにラッキーなことが起こり、勝手に勝ちが転がり込んでくるなどということがあります。つまりこれが「不思議な勝ち」というやつです。でも勝つときと違って負ける場合は、何かしらの原因が存在します。それを追求し、対策を考え、実行に移す。これが負けを減らし、勝つ確率を高めていくことにつながるということですね。
「弱者の兵法」と表現していますが、こういうことをしっかりやっている組織こそが、そもそも負けが少ない「強者」たるもの。「弱者」とは、「負けのをそのまま放っておいて生かさない者」といえるのではないでしょうか? 負けをアンラッキーによるものとして片付けずに、しっかり生かそうということがこの言葉に込められていると思います。
人間にとっての最大の悪は鈍感である。感じる力を持っている人間は絶対に伸びる。
失敗と書いて”せいちょう”と読む
最後に
プロ野球の現役時代、そして監督としても数々の実績を残してきた野村氏。その氏の言葉の一つ一つには深みがあります。長年にわたり、プロ野球という厳し世界で生きてこられた経験値。そして、その経験値を風化させることなく、そこから多くを学び、自分の血肉にしてきた一つ一つの積み重ねの賜物なのでしょう。本書では野球になぞらえる事例が多くありますが、野球に限らず、ビジネスの場面や人生を生きる上でも大きなヒントを与えてくれる良書だと思います。これはおすすめです!