音楽に青春を捧げた人にこそ勧めたい「響け!ユーフォニアム」
先日放映された深夜アニメの原作になった「響け!ユーフォニアム」。主人公たちが一生懸命に音楽に打ち込む姿を見ていると、音楽をやってきた人なら思い当たることも多いのではないでしょうか。練習を重ねてもなかなかうまく弾けなかった曲のこと、何かのきっかけで上手く弾けるようになったときの何とも言えない気持ち。今、音楽に青春をかけている中学生や高校生、かつてはそうだったという社会人に読んでほしい本です。
ダメダメ吹奏楽部が全国を目指す
中学最後のコンクールで関西大会への切符をつかめなかった主人公が、高校でダメダメな吹奏楽部に入って全国大会を目指す。「響け!ユーフォニアム」(作・武田綾乃、イラスト・アサダニッキ)です。
とりあえず部として全国大会を目標にしたものの、そう簡単に演奏レベルは上がってくれません。それでも顧問のアドバイスを信じて練習しているうちにちょっとずつ上達していき、最初は酷評していた顧問もここまで言うようになるのです。
「私、本気で思っていますよ。このメンバーなら、全国に行けるって」(1巻276ページから引用)
どことなくスポ根ノリの話ですね。
原作とアニメで絵柄も制服も違う
これは原作ものアニメの宿命といっていいかもしれませんが、やっぱり絵柄が違います。ついでに言えば制服も違います。これが原作版のヒロイン・久美子です。
そしてこれがアニメ版の久美子です。
どっちが好みかは人それぞれでしょうが、個人的には原作版のイモっぽさの方が久美子らしくていいんじゃないかと思っています。
そもそもユーフォニアムってどんな楽器?
とはいえ、ユーフォニアムってどういう楽器なのか知らない人も多いでしょう。これがユーフォニアムです。
チューバともども、低音部を担当する楽器としてはメジャーらしいですが、吹奏楽をやったことがない人にとってはなじみがないかもしれません(というか、私もピアノしかやったことがないので触ったことないです)。これを抱えて演奏する女子高生って、なかなか体育会系ノリだと思うのですが……吹奏楽未経験者の印象論なので信じないでくださいね。