読まず嫌いの人にこそ読んでほしい、オススメライトノベル3作品
ライトノベル、と聞いただけで敬遠してしまう方、結構いるのではないでしょうか?
実は、そんなあなたは非常にもったいないことをしています。ライトノベルというだけで読まない、手に取らないのは、読書愛好家としては名折れと思われてしまう程です。
ここでは今までライトノベルを読んでこなかった人、また最近本を読み始めた人にもオススメできるライトノベルを3つご紹介したいと思います。
「半分の月がのぼる空」 橋本紡
第1作目はライトノベルの名作、橋本紡で「半分の月がのぼる空」です。
難病を抱えたヒロインと、彼女にひょんなことから出会ってしまった主人公が織りなす、切ない青春小説です。ミステリーのように分かりやすいミステリーはなく、続くのはただ日常。でもそんな日常がヒロインにとってはとてつもなく遠いもので、主人公はそんな誰もが持っていて、でも誰も気づかないような日常を、彼女にもたらそうと奮闘します。
内容はライトノベルに似つかわしくなく、重いです。しかし、その重さは胸が悪くなるようなものでは決してなく、主人公とヒロインを待ち受ける前途を想って、切なさと不安に駆られるような重さです。小説を読んで、こんなにまで感情移入してしまったのはこれが最初で最後だったかもしれません。
これからもきっと語り継がれるであろうライトノベルの金字塔、ぜひ読んでみてください。
「文学少女シリーズ」 野村美月
2作目は野村美月で「文学少女シリーズ」です。
この作品、シリーズものということで本編8冊、短編集4冊、外伝4冊と、かなりの大ボリュームになっております。しかし、大枠はあるものの基本的には1冊で1区切りしますので、一気読みしたい、という作品ではありません。
内容は本を主食にする珍妙なヒロインと、元美少女作家の主人公(男)が学園内外で起こるミステリーを解決していくものです。上に記した通り、基本的に1冊で謎は解決するのですが、物語全体を貫く長く太い謎がどの巻をとっても感じられますので、それがいつ、どのように物語に絡んでくるのかというワクワクもあります。
ミステリーの質も良質で、程よくラブコメも入っていますので、かなりオススメです。
「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」 渡航
ラストは飾るのは渡航で「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」です。
この作品、巷でも言われているのですが、タイトルでかなり損しています。他のタイトルを付ければもっと早くから話題になっていたのではないかと思う程です。しかし、タイトルが良い意味で裏切ってくれたおかげで、ここまで話題になったとも言えます。
この小説は、一言でいうと、どうしようもなく「ぼっち」な高校生の群像劇です。
ともすればわざとらしくなりがちな、悪く言えば主人公に都合の良すぎるようなストーリー展開は、この小説に至っては無く、作家の用意したプロット通りに登場人物が動いているというよりかは、登場人物が勝手に動いて事態を先へ先へと進めていくような印象が残ります。
ただの青春ラブコメと侮るなかれ、ここには人間が描かれています。ぜひご一読を。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この他にもオススメしたいライトノベルは多々あるのですが、やはりどうしても個人の趣味嗜好というものはありますので、この辺りが無難かなあと思うものをピックアップしました。
どれも有名な作品で、書店にいけば絶対に置いてあるような作品ですので、ぜひ手に取ってみてください。