そうだ、本を読もう。気軽に読める小説3選

ふとした時、本を読もうと思う。なぜだか漠然と本を読みたい、そんな感覚。
その気持ちを経験した方、いらっしゃるのではないのでしょうか。読みたいなら、読みましょう。書店はどこにだってありますし、図書館は無料で本が読めます。
しかし、何の本を読めばいいのか分からない方も多いはず。
そこで私が気軽に読めて、且つ面白い本を3冊ご紹介したいと思います。

「世界から猫が消えたなら」 川村元気

1作目は川村元気で「世界から猫が消えたなら」です。
一時期話題になり、映画化も決定しているので知っている方も多いはず。
この本のオススメポイントはなんといってもその読みやすさです。簡潔な文章がつらつらと並び、淡々と、しかし着実に物語は進んでいく。世界は日々、色々な物を失くしながら進んでいて、それに気づかないで生きている。そんな感想を、読了後に抱きました。
分厚い本ではなく、また文章も簡潔明瞭なので、あっさりと読み終えられるはずです。そしてその読後感はきっと得も言われぬものであることでしょう。

「バイバイ、ブラックバード」 伊坂幸太郎

2作目はユーモア溢れる会話劇と珍妙な設定でお馴染みの、伊坂幸太郎で「バイバイ、ブラックバード」です。
この本をオススメしたい理由は、ずばり愛すべきクソ人間が主人公だという点です。この男、何股もかけているクソ野郎なのですがなぜか憎めないキャラクターをしています。そしてひょんなことからそれぞれの彼女に事実を伝えていくのですが、そこで巻き起こる事件のおかしさといったら、これこそ伊坂幸太郎ワールドといった感じです。
話の流れは一応繋がっているのですが、連作短編ですので、区切りながら読むことも可能です。なお、主人公の他にもう一人、巨漢の女性が出てくるのですが、私の脳内でそのキャラクターはマツコ・デラックスの金髪バージョンとして認識されています。同じ意見の方がいれば、大変うれしいです。

「まほろ駅前多田便利軒」 三浦しをん

最後はこの方、三浦しをんで「まほろ駅前多田便利軒」です。
これも連作短編で、区切って読みやすいのがオススメの理由でもあるのですが、さらにもう一つオススメの理由があります。それはこの作品に漂う奇妙な脱力感です。大の男2人が便利屋として様々な案件に取り組む姿を描いているのですが、その2人のやりとりのくだらさなさは微笑ましささえ感じられます。
しかし、締めるところは締めてくれるのがさすがプロといったところで、見事に緩急を使い分けていて、読者に飽きを感じさせる暇さえ与えてくれません。
三浦しをんワールドに、浸ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。
少しは本を読んでみようという気持ちの後押しになれば幸いです。
上記の本の他にも世の中には面白い本がそれこそ数えきれないほどありますので、ぜひお気に入りの一冊を見つけてくださいね。
それでは良い読書ライフを。

keeper
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