仮面ライダーだけじゃない・石森章太郎の特撮 (前編)

日本のマンガ史に残る巨匠の一人「石ノ森章太郎」。石ノ森章太郎が、石森章太郎と呼ばれていた頃は特撮作品の黄金期でもあった。
石森章太郎のヒーローといえば、「仮面ライダー」が最も有名だが、その他にも様々なアイデアを凝らした作品がある。そんな10本を、5本ずつ紹介したい。

好き! すき!! 魔女先生

1971年10月3日より、朝日放送系列で放送された作品。
平和監視員として派遣されたアンドロメダ星雲アルファ星の姫君が、小学校の教師の「月ひかる」として、様々な事件を解決するという学園ドラマ。途中から、「アンドロ仮面」に変身するという点で、変身ヒロインの元祖とも言える。

月ひかるは、第14話で上級平和監視員への昇進を認められ、「アンドロ仮面」に変身できるようになる。

www.dailymotion.com

変身忍者 嵐

1972年4月7日より、毎日放送系列で放送された作品。
大ヒット作の仮面ライダーの、時代劇版といったコンセプトで企画された作品。主人公「ハヤテ」が、日本征服を企む魔神斉率いる血車党と戦うという物語。「ウルトラマンA」の裏番組であったため、視聴率は苦戦したようだ。

カスミとツムジ。ハヤテの仲間の伊賀忍者「名張のタツマキ」の娘と息子。

【変身忍者嵐】嵐よ叫べ

「変身忍者 嵐」オープニング。歌:水木一郎。 作詞:石ノ森章太郎、作曲:菊池俊輔。 『化身忍者をあやつり、日本征服をもくろむ血車党と、その "人間変身の秘伝書" をあみだした父親のあやまちを償うため、ハヤテは自ら変身忍者嵐となり血車党と対決する……』 →ED「われらは忍者」nm5869910。 mylist/8394672

人造人間キカイダー

1972年7月8日より、NET系列で放送された作品。
光明寺博士が密かに造った人造人間「キカイダー」が、プロフェッサー・ギル率いる悪の組織「ダーク」と戦う物語。「仮面ライダー」と並んで、人気の高い石ノ森章太郎の作品。
続編として「キカイダー01」も作られる。

キカイダーの人間態「ジロー」。不完全な「良心回路」を持つため、プロフェッサー・ギルの笛の音に弱い。

ロボット刑事

1973年4月5日より、フジテレビ系列で放送された作品。
警視庁の特別科学捜査室に配属された、ロボットの「K」が、バドーの殺人ロボットによる事件を、人間の同僚と共に解決していく物語。「K」の人間臭い性格が、この作品の味でもある。

バドーの犯罪ロボットと戦う時には、Kは服を脱ぎ捨てる。終盤では改造され、強化された真っ赤なボディとなることもできる。

イナズマン

1973年10月2日より、NET系列で放送された作品。
アニメ企画から、紆余曲折を経て特撮作品となった作品。超能力者の渡五郎が、正義の超能力者「少年同盟」と共に、帝王バンバ率いる悪の超能力者「新人類帝国ファントム軍団」と戦う物語。
路線変更した続編の「イナズマンF」も作られる。

イナズマンの一段目の変身「サナギマン」。ヒーローっぽくないが、正義の味方だ。能力は怪力だけ。「サナギマンは耐える、ただ耐えるのだ」

nakano_makoto
nakano_makoto
@nakano_makoto

目次 - Contents