フィギュアスケートは同じ曲でもこんなに違う!~『蝶々夫人』編~
2016年、浅田真央選手がフリーに選んだのはオペラ「蝶々夫人」。名作でありオペラ以外にもバレエなど様々な芸術文化の題材になっています。もちろんフィギュアスケートでもこれまで何度か取り上げられており、演じるアスリートによって表現は様々。歴代のスケーターによる名演技集と演技を見るのがちょっと楽しくなる豆知識をまとめました。
「蝶々夫人」とは
『蝶々夫人』(ちょうちょうふじん、Madama Butterfly, マダマ・バタフライ)とは、プッチーニによって作曲された2幕もののオペラである。長崎を舞台に、没落藩士令嬢の蝶々さんとアメリカ海軍士官ピンカートンとの恋愛の悲劇を描く。
出典: ja.wikipedia.org
ちなみに、「蝶々夫人」の舞台を20世紀のベトナムに移し替えてリメイクしたのが、ミュージカル「ミス・サイゴン」です。
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蝶々夫人のあらすじ
アメリカ海軍の中尉、ピンカートンは長崎で元士族の娘、15歳の少女・蝶々さん(蝶々夫人)と結婚する。ピンカートンが戯れにした結婚とは知らず、蝶々夫人は夫が長崎を去ってからもただひたすら信じて帰りを待ち続け、3年後に裏切られたことを知る。そして、自分と夫・ピンカートンとの間に生まれた子どもの未来を夫とアメリカ人の本妻に託し自らの誇りを守るために自殺する。
ヒロイン、蝶々さんの一途な恋心と誇り高さをどう演じているかに注目していただけるとより演技をお楽しみいただけます。
アリア「ある晴れた日に」
ほとんどのプログラムで使用されているのが、劇中で蝶々夫人が歌うアリア「ある晴れた日に」。その歌詞は、帰らぬ夫がいつか帰ってくると一途に信じるけなげなもの。
また、劇中では「さくらさくら」や「君が代」のメロディも使われています。
ある晴れた日
海のはるかかなたに
煙がひとすじ見え
船の姿が現れる
真白い船が
港に入ってくると
礼砲が響きわたる
見える?帰ってらしたのよ!
でも迎えには行かないのよ。行かないの。
向こうの丘の端に立って待つの
待ち続けて…
どんなに長く待っても辛くないわ
(後略)