フィギュアスケートは同じ曲でもこんなに違う!~『トゥーランドット』編~
荒川静香選手のトリノ五輪での演技が印象的な「トゥーランドット」。彼女の活躍でこの曲を知った人も多いのではないでしょうか。演技を見るのがちょっと楽しくなる豆知識と歴代のスケーターによる名演技集をまとめました。
トゥーランドットとは
『トゥーランドット』は、プッチーニ作曲による古代中国の北京を舞台とする3幕物の歌劇で、1926年にイタリア・ミラノで初演された。
フィギュアスケートでよく使用される「誰も寝てはならぬ」は、第三幕で登場する王子カラフによるアリア。
あらすじ
氷のような心を持つトゥーランドット姫に一目惚れしたカラフは、彼女の花婿になるために3つの謎解きに挑戦し、それを解き明かす。
逆にカラフは姫に謎を与えるが、女奴隷リュウのカラフへの犠牲的な愛によって姫は真実の愛に気づき、ふたりは結ばれる。
物語の舞台は北京の紫禁城。トゥーランドットは、中国皇帝の娘という設定。舞台立てはリアルさを追求したものではなく、作曲者が自由に想像を膨らませた、ファンタジックな「中華風世界」。