現代の水引アート
水引をご存じですか?御祝い袋などを飾る伝統的な水引が親しみやすく、もっとオシャレになりました。
現代に息づく日本の心【水引き】
水引の由来 飛鳥時代の随の贈答品から
水引の起源は飛鳥時代までさかのぼります。来日した中国王朝(随)の使者の贈答品に紅白の麻ひもが結ばれており、その後、宮中への献上品にも紅白の麻ひもを結ぶようになり、やがて庶民にも広まって日本文化として定着したといわれています。
現在の水引は和紙をこより状にしたものが使用され、よりが緩まないよう水糊を引いて固めています。この紐の作り方が水引の語源です。
水引の結び方 結び方に願いを込めて
水引の結び方には大きく分けて「蝶結び」と「結び切り」があります。
結び切りは水引を細結び(堅結びとも)にしたもので、一度結ぶと解けません。「二度と繰り返さないでほしい」という想いが込められており、婚礼関係や全快祝い、弔事全般に用います。水引の両端の向きにも注意。お祝いの時は上向き、弔事は下向きに結びます。
蝶結びは何度も結びなおせることから、「何度あっても嬉しい」という想いが込められており、出産・出生・進学などの慶事(お祝いごと)に用います。何度も繰り返してはならないので、婚礼関係には向きません。花結びとも呼ばれます。