古典アート時点:構成主義
自然風景ではなく、空間を認識して作り上げる構成主義作品をまとめました。解説が多少難しくてもコーナーレリーフの作品を見ればきっとカッコいいと思っていただけるのではないかな?と思います。
構成主義とは?
〘心〙 真理とされているものが、人間が頭の中でつくりあげたものであるとする認識論。家族療法の基本的認識論。
出典: www.weblio.jp
ロシア革命前から1920年代にかけてソ連で展開した芸術運動。13年にV.タトリンが、P・ピカソやシュプレマティズムの影響から始めた鉄板や木片によるレリーフを「構成」と呼んだのが発端で、これは彫刻の歴史上初の完全な抽象彫刻であること、量塊ではなく空間を表現した彫刻であることなどの点において革命的であった。
出典: artscape.jp
果たしてどう革命的であったのでしょうか?
シュプレマティズムについて
内面性や精神性を表現するカンディンスキーらの「熱い抽象」に対して、「冷たい抽象」と呼ばれることもある。代表的な作家にマレービチがいる。絶対主義。
出典: kotobank.jp
何だか難しい話ですね。
マレービチ作品集
マレービッチは絵画は四角形、円、三角形、十字形という幾何学的要素のみによって構成されるべきものと主張し、白地に白い正方形を描いた作品を発表。
本文は出典元の記述の一部を掲載しています。
出典: kotobank.jp
言われている事はこれを見れば納得です。
マレービチの影響を受けたV.タトリンの作品を検索したかったのですが残念ながらここ日本でははっきりと出ない模様。
タトリンは、そもそも構成主義を創出した人物のひとりとされるが、その具体的な現われがこのコーナー・レリーフである。タトリンは、13年にパリでピカソのアサンブラージュ作品に衝撃を受け、モスクワでレリーフ作品を作り始めた。
出典: artscape.jp
しかしその認識論とは
貴方の前に赤いバナナが在るとします
貴方が赤いバナナが“在る”事に気付くにはまず見る事(知覚)をしなければなりません
そして貴方はそれがバナナで在ると認識します。バナナだと認識するためには貴方はバナナを見た事が無ければなりません(経験)
マレービッチが自然の形態とは全く無縁の、純粋な感覚から生み出された無対象絵画を生み出しシュプレマティズム(絶対主義)と呼んで、構成主義と共にロシア・アバンギャルド(前衛主義)の双璧をなした
出典: kotobank.jp
これの場合は空間を認識して作り上げるのが構成主義と言う事になるかもしれません。
コーナーレリーフの作品は今見てもカッコいいと思うのですが、構成主義の考えとしては今の時代斬新でもな何でもないような気がしました。なぜなら今は現代アートのように分けの分からない作品は多いからです。昔写実主義とか具体的に作るのが当たり前だったからこそその構成主義運動が目立っていたんじゃないか?と