結局〈コミュ障〉って何なのか?

最近、よく耳にする〈コミュ障〉と言うワード。実際のところどんな症状で、何が困るのかと言う疑問に対する一つの見解を、正高信男さんの『コミュ障-動物性を失った人類』をもとにまとめました。

そもそも〈コミュ障〉って何…?

平たく言うと、相手の気持が汲み取れない人のこと。

会話が続かないことを前提に語られがち。ですがそれよりも困る「相手の話に聞く耳を持たない」「極致的なマイペース」のことを、無意識的に指している人が多いのではないでしょうか。

快、不快への無頓着さ

コミュ障の特徴は、往々にして子供時代から現れているそう。

基本的に他人のネガティブな感情に無頓着。誰かから注目を浴びる際、それが相手にとって〈快〉であろうが、〈不快〉であろうが、いっしょくたに≪リアクション≫として受け取ってしまいます。

パーツにこだわる世界認識

パーツにこだわるコミュ障として分かりやすい例を上げると、ダ・ヴィンチがあげられます。

語学と弁論が苦手で、コミュニティでは何かと疎外されがちだったレオナルド。そんな彼の生きがいは解剖とスケッチでした。地元で絞首刑後の死体が裁判所の壁につるされた時には、千載一遇のチャンスとばかりに出掛け、周囲の白眼視をモノともせず死体を丹念にスケッチしたそうです。

引きこもり=ある種の適応行動…?

引きこもりが昨今話題になっているが、ありていに言えばそれは「自分に向いてない」と判断した結果、バイトを辞める感覚に近いと言います。

霊長類学者の正高さんによれば、引きこもりとは動物の"なわばり型"の、一般的な生き方は"群れ型"の生き方であるそう。安全で平和な環境によって、人類が2種に分かれたに過ぎないとの考えを述べています。

重度のコミュ障、どう生きるべき…?

コミュ障同士って、意外と会話がはずみませんか…?

コミュ障だからと言って全ての人間と話が合わないわけではなく、共通項のある人間とは会話はつなげるモノ。コミュニケーションをとりたいのなら、合わない場所や人にすがりつくよりも同じような人と関わる方が賢明と言えます。

まとめ

近年は在宅ワークの幅も広がり、必ずしも外に出る必要を迫られない便利な社会も存在しています。

コミュ障の会話やなんかが通じないところは確かに困るけれど、当たり前ながら死んでないと言うことはつまり生きていられると言うこと。視野が狭いと見落としがちですが、現代は職業でも何でも選択が許されている時代です。悲観的になる前に何か転がっていないか、まずは検索をかけてみることが大事…かもしれません……

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