夏に読もう!大人が読んでも怖面白い「絵本」 5選
絵本と言えば子ども向けですが、大人が読んでも案外「ぞくっ」っとくる絵本もあったりします。気になる絵本をチョイスしてみました。
いるのいないの
これはヒット!
評価が分かれていますが、 私は文句なしの最高評価。
だって、ホントに怖い!ゾッとします。
最低限の短い文章で、少ないページ数で、これだけ怖がらせてくれるなんて…
すごいの一言です。
どなたかがおっしゃっておられますが、ほんと、怖すぎて…逆に笑けます。
出典: www.ehonnavi.net
作者が京極夏彦氏、というだけでもう興味しんしんですね。
お子様に読んで聞かせるというよりも、先に読んだ大人が「ひぃ~!」と悲鳴を上げてしまう内容。
おばあちゃんちの古い家というコンセプトで、既にヤバいイメージです。
ラストが強烈なので、ホラー好きな方は夜中に一人でコッソリ読んでみて下さい。
悪い本
大人の方は、その空恐ろしさを感じることはできると思います。
人間の心の誰でも持ってる、隅っこにあるいやぁな部分。
そこを刺激して、くすぐって、手招きしてるその感じ、 読んだ直後の感想は、単純に「こわっ…」でした。
出典: www.ehonnavi.net
こちらは宮部みゆき氏。絵本の作品があるとは知りませんでした。
しかしやはり、絵本と言えども「宮部みゆきの世界」は健在です。
オバケ的なものではなく、心理戦で攻めてきます。
じっくりと考えさせられるような作品です。
学校ななふしぎ
トイレのはなこさんやら音楽室のベートーベンなど、おなじみの学校のおばけたちが登場する絵本。
文字数は少なくて小さい子でもさらっと読めるのですが、イラストが結構怖いのでご注意ください。
出典: www.ehonnavi.net
昔からどこの学校でもある「七不思議」、有り得ないと思いつつも確かめるにはちょっと怖い、そんな懐かしい記憶を追いながら読むと楽しいかもしれません。
この絵本は加えて絵がちょっと怖いので、ページをめくるたびにドキッとしそうです。
はこ
小学生のころに漠然とあった不安感が目の前に現れた、という感じがしました。
大人になってすっかり忘れていた感覚だったので、びっくりして狼狽してしまいました。
いなくなるってどういうことだろう、消えるってどういうことだろう、答えの出ない疑問を頭のなかで反芻しては無意味に不安に陥っていた、あれがぎゅっと詰まっています。
出典: www.amazon.co.jp
自分で掴めていなかったザワザワとした感情の揺れが、徐々にはっきりとした恐怖に変わっていく様とイラストがマッチして、涼しさ抜群の絵本です。
こちらも正体不明な何かに追い詰められてゆく感じの心理戦ですね。
ファンタスティック・サイレント
全篇カラーの綺麗な本。綺麗な可愛い絵と思っていると、ガツンとやられます。
夢の中を漂っているかと思えば、現実もしっかり凝視していて、この手のものにありがちな只の空想物とは一線を画しています。
出典: www.amazon.co.jp
これはほぼ大人向けと言って良い絵本でしょう。
とても可愛い絵で描かれるクマのお話なのに、悲しく、ダークなストーリーです。
しかし物凄い吸引力のあるお話なので、引きずり込まれる読者が続出しています。
絵本としては高額になりますが、読み応えはバッチリの作品。
どの絵本も独特の味わいがあって、大人が読んでも楽しめそうな作品です。
小説を読み疲れた時に、ちょっと手にとってみるとまた違う世界が広がりそうです。